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憲法9条が消える日 ~南スーダンPKO参加と駆けつけ警護の是非~

※これは、以下のエントリーの続きになります。
 8/28の「
憲法9条が消える日


 10月8日に稲田朋美防衛相が南スーダンのジュバを訪問し、部隊の活動内容や現地の治安状況などを確認した。(注1) 視察結果などを踏まえ、陸上自衛隊の派遣部隊に新たな任務として駆けつけ警護を付与するかどうか判断する方針との建前であるが、たった7時間程度の滞在で状況を正しく判断できるとは思えない。これは実際のところ、活動範囲を首都ジュバ周辺に限定して「駆けつけ警護」を付与する為のアリバイ作りでしかないだろう。

 前回のエントリーで以下のような懸念を投げかけた。

 PKO法の改正の結果11月中旬の南スーダン派遣部隊に「駆けつけ警護」任務が付与された場合、国際紛争を解決する手段として「武力の行使」が行われてしまう可能性が高い。憲法9条は改正されていないにもかかわらず、その存在(理念)が実質的に消えてしまう日が目の前に迫っているのである。


 しかし以下の現代ビジネスの記事を読んで、PKO法の改正が問題ではなく、1999年以降は日本がPKOに参加すること自体が間違っていたということに気が付いた。だからと言って、もはや「停戦が破られた」としても撤退することもできない。

南スーダンの自衛隊を憂慮する皆様へ〜誰が彼らを追い詰めたのか?ゼロからわかるPKOの今」(現代ビジネス 2016/9/27)より引用

■PKO部隊は「紛争の当事者」になることも

そうして、ようやく、国連は一大決心をします。それが、1999年に国連事務総長の名で発布された告知です。これにより、PKO部隊は、任務遂行のためには、「紛争の当事者」になることを厭わなくなったのです。これは、それまで中立性を重んじていたPKOにとって、一つの革命です。

■PKO派遣5原則はなりたっていないのだから自衛隊は今すぐ撤退させろ!

今、全世界が、南スーダンの情勢を憂い、住民を見放すなと言っている時に、日本が引いたら、どうなるか? ルワンダの時とは、まったく違うのです。日本は、危機に瀕した無垢な住民を見放す非人道的な国家として烙印を押されます。外交的な地位が失墜します。だから、現場の自衛隊は、撤退しないのです。というか、できないのです。

■南スーダンの危機をどう乗り切るか?

いつか必ず、現場は、小康状態になるはずです。それまで、自衛隊が、武力で住民を守らなければならないような状況に遭遇しないことを祈る。それしかありません。
そして、なんとか持ちこたえて、その小康状態が訪れたら(その時には国際人道主義も少しは余裕があるはずで)今度こそ、チャンスを逃さず、自衛隊を一旦、完全に撤退させましょう。ここまでのプロセスを、懺悔と共に、与野党が合意するのです。


■「9条を護る」とはどういうことか

二つしかオプションはありません。
① 変貌したPKOに自衛隊を参加させるのだったら、9条を変える。
② 9条を変えないのなら、自衛隊は絶対にPKOに行くべきでない。

これを国民が決めるのです。



 絶望に近い感情に襲われてしまった。憲法9条を護るには、もはや神に祈るしかないということである・・・
これから「駆けつけ警護」任務付与や更には「憲法改正」の議論がなされようとしている今こそ、国民が問題の本質を理解し考えることができるように大いにテレビで報道してもらいたい。そして与野党すべての議員は懺悔し、責任を持って討論して欲しい。

 「豊洲問題」や「東京五輪」も大切だが、「駆けつけ警護」や「白紙領収書」の方がもっと重要で本質的な問題を孕んでいるのである。



(注1)「
南スーダン、駆けつけ警護実施なら地域限定 政府方針」(朝日新聞デジタル 2016/10/9)より抜粋
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 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)をめぐり、政府は安全保障関連法で可能になった「駆けつけ警護」を陸上自衛隊の派遣部隊に新たな任務として付与する場合、活動範囲を首都ジュバ周辺に限定する方針を固めた。国内世論などに配慮し、派遣部隊が戦闘に巻き込まれる危険性を最小限に抑える狙いがある。
 稲田朋美防衛相は8日、就任後初めてジュバを訪問し、部隊の活動内容や現地の治安状況などを確認した。視察結果などを踏まえ、派遣部隊に駆けつけ警護任務を付与するかどうか判断する方針だ。<後略>
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Category: 政治
Published on: Tue,  11 2016 00:00
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