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51%の真実

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小池劇場のゆくえ3 ~豊洲問題と五輪ボート会場~

Category - 政治
※これは、以下のエントリーの続きになります。
 9/4の「
築地市場移転延期について
 9/13の「
時事ニュース20160913」の、(1)9/12の「小池知事、盛り土の経緯調査指示 「重大な局面」」(朝日新聞)
 9/26の「
豊洲移転問題の感想 ~9/25までの情報から~
 9/30の「
豊洲のデータは信用できるのか?



 豊洲市場は次々と色々な問題が露見しているが、その為に逆に、小池都知事のズバッと切れの良い決断があまり見られなくなって来た。この為テレビでは扱いに困って来ている感じだ。

 困っているのは小池都知事も同様で、テレビと都民の期待を裏切らず、常に正義の味方として戦っている姿を見せる為に、目先を変えて乗り切ろうとしているようだ。

 豊洲問題については以前のエントリーで予測した通り「剣ヶ峰」に入り、移転か中止かの判断や責任の追及が難しくなり、対応次第では自分に批判が跳ね返ってくる「諸刃の剣」となって来た。

 そこで取りあえずの対応として、都政運営に大きい影響が無く文句が出にくくて、都民もまあ胸がスカッとするところから手を付けることにしたようだ。まずは(1)の記事にある、市場長の更迭と体制の大幅改造だ。この次に手を付けるのは、(2)の記事から想像される石原元都知事の喚問だろう。小池都知事は冷徹で(良く言えば情に流されず)、責めどころが非常に的確だと思う。

 (1)「
小池知事、市場長更迭を発表 豊洲問題で体制刷新」(日経新聞 2016/10/14)
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 東京都の小池百合子知事は14日の定例記者会見で、豊洲市場(江東区)の建物地下に盛り土をしなかった問題で、卸売市場部門のトップである中央卸売市場長の岸本良一氏(56)を更迭し、後任に村松明典・産業労働局次長を充てる人事を発表した。
 技術職を統括する理事ポストを新設し、部課長級についても大幅に体制を強化する。発令は15日。<後略>
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 (2)「
豊洲問題 小池都知事が石原慎太郎氏の回答に苦言 「明確な答えにつながらず」」(産経新聞 2016/10/14)
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 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の主要施設下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題をめぐり、小池百合子都知事は14日の定例会見で、石原慎太郎元知事に送付した質問状に対する回答が同日、届いたことを明らかにした。<中略>
 「覚えていない」といった具体性を欠く回答が届けられたことについて報道陣に考えを問われた小池氏は、「まあなんていいましょうか…」と苦笑いをしながら、「都合の悪いことにしろ、今私どもにお伝えいただかないと、明確な答えにつながっていかない」と明確な回答を求めた。<後略>
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 更に国民の怒りが自分に向かわない為のリスクヘッジとして、五輪ボート会場を「海の森水上競技場」から宮城県登米市の「長沼ボート場」へ変更する可能性をぶち上げた。確かに「海の森水上競技場」は、費用面・競技場としての性能面・選手の使い勝手など、どれを取ってもメリットが無いように思われ、もっと最適な会場に変更した方が良いと考えられる。

 しかし費用面は別として、選手からは性能面・使い勝手から、埼玉県戸田市の「彩湖」が最適という意見が出ているにもかかわらず、小池都知事は復興五輪の名のもとに「長沼ボート場」が最適だという刷り込みを行っているように見える。正式に埼玉の上田知事から誘致立候補表明があったのだから、きちんと比較検討して自信をもって国民に説明できる選択をして欲しい。自分の都合の為に「復興」を政治利用することだけは避けて欲しい。(もちろんしっかりと比較検討した結果、長沼ボート場になることを否定している訳ではない。)

 (3)「
五輪ボート会場、埼玉も誘致へ 知事「都から打診ない」」(朝日新聞 2016/10/14)
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 2020年東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー会場について、東京都の小池百合子知事は14日、埼玉県内に計画変更する案を埼玉県の上田清司知事が「十分です」と断ってきたと述べた。一方、上田氏は「(小池氏から)打診を受けたことはない」と否定し、誘致の意向を表明した。宮城県も名乗りをあげており、会場選びは混迷しそうだ。<中略>
 ボート・カヌー会場は、現行計画では都が東京湾岸に491億円をかけて新設する「海の森水上競技場」。しかし、小池氏が選んだ都の調査チームは「事業費が過大」などとして、長沼ボート場(宮城県登米市)を変更先の有力候補に挙げた。一方、国内の有力選手からは、風や波が少ない彩湖(埼玉県戸田市)を推す声があがっている。<後略>
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 (4)「
小池知事、宮城のボート場視察 県「費用安く」 競技団体は難色」(日経新聞 2016/10/15)
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 2020年東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー会場の見直しを巡り、東京都の小池百合子知事は15日、宮城県登米市の長沼ボート場などを視察した。県は会場整備にかかる費用を150億~200億円に抑えられるとする試算を提示。誘致実現を強くアピールした。大会組織委員会が会場変更に難色を見せるなか、小池知事がどのような判断を下すのか注目される。
 視察後、取材に応じた小池知事は会場選定の見通しには具体的に言及しなかったが「『復興五輪』というメッセージはパワフルだ」と強調。「いくつかの課題があるのはどこの会場でも同じ。五輪調査チームの分析も進んでおり、今日の視察をベースに都としての選択をしたい」と述べた。<後略>
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 小池都知事は確かに、政治センスや何を求められているか感じとる能力に長けている。そして劇場型で周囲を自分のペースに巻き込み味方につけていく手法も非凡だ。しかし都民や国民もそうそうバカではない。そろそろ小池都知事の微妙なうさんくささに気が付き始めている人達も出てきている。

 豊洲問題も五輪ボート会場変更も、一歩間違えれば奈落の底に真っ逆さまに落ちてしまうような、非常に危険なロープの上を歩いているようなものだと感じる。

 最近の小池都知事は、カタカナ言葉を多用し過ぎていることも鼻につくし、衆院2補選の応援演説など余計なことにも手を広げ過ぎていると思う。自分を過信し過ぎて、飼い犬に手をかまれて猿も木から落ちてしまうことの無いようにと、余計なお世話ながら心配している・・・、なんてね。





追記 2017/1/16
豊洲移転問題について、最新の記事をエントリーしましたので、よろしかったら読んでみて下さい。
小池劇場のゆくえ ~豊洲問題から第2幕が始まるか~



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小池百合子都知事 小池劇場 豊洲問題 市場長更迭 石原慎太郎 証人喚問 五輪ボート会場 長沼ボート場 彩湖

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