51%の真実

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衆院補選結果から読む解散総選挙の確率

 やっぱり、自民党やそれを支える産経などの勢力の方が、自分たちの実力を現実的に分析し現状を正しくとらえているようだ。

(1)「
衆院ダブル補選 解散風は強まったと言えるのか?」(産経新聞 2016/10/24)
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<前略>自力の勝利ではないことは自民党も自覚している。小池氏の支持層に支えられた選挙。しかも、野党は共産党が擁立予定の公認候補を取り下げ民進党候補に一本化しながら、民進党が共産党の推薦を断るなど中途半端な共闘だった。<中略>
 内紛を抱えつつも、自民党は今回、2勝した。通常なら早期解散の弾みとなるところだが、次期衆院選を見据えた場合、取り巻く環境は穏やかではない。足元の弱さを象徴したのは16日投開票の新潟県知事選だった。<中略>
 新潟県には衆院選挙区が6つあり、自民党は全選挙区に現職議員がいる。にもかかわらず、選挙区ごとの得票数で与党候補は負けていた。このデータを見た党幹部は嘆いた。「いま解散・総選挙をやったら全敗だ!」<中略>
 「国民の期待に応えるよう、政府と党が一体となり頑張っていこう」安倍首相は23日夜、二階氏に電話でこう伝えた。その裏には、二階氏がこれ以上“暴走”するのをいさめたいという思いもあったようだ。効果があったのか、その後の二階氏のコメントはいつになく慎重だった。 「この2つで勝ったからといって、日本中で自民党が支持されているかどうかは慎重に検討して対応すべきだ」(酒井充)
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 確かに新潟や東北では参院選でも1人区を落としたように、年末年始に解散総選挙を行ってもかなり苦戦するだろう。衆院2補選の結果についても、東京10区は小池都知事が勝ったと言えるし、福岡6区は鳩山邦夫氏が勝ったようなものだ。これを踏まえた二階幹事長のコメントは非常に妥当なものである。

 またこの所、二階氏は解散風を煽り過ぎていた。伝家の宝刀というものは、できるだけ隠しておいて「あっ」と驚くような時に抜かなければ、効果も半減してしまう。その意味で、安倍首相が二階氏に釘を刺したのは、これまた妥当な対応だ。これによって、当面は解散風が凪いで、あたかも解散総選挙の可能性が遠のいたような雰囲気が醸し出されることだろう。

 しかし何度も言うように、年末年始の総選挙の可能性は12月中旬までは五分五分なのだ。12月中旬の内閣支持率と内部調査で、どのくらいの議席数が見込めるか(どのくらいの減少で済むか)の結果が出るかにかかっているのである。


 自民党のしたたかさと比べて、民進党の言動にはやはり甘さやひ弱さが感じられる。

(2)「
補欠選挙敗北 民進・野田幹事長、反省の弁語る」(FNN 2016/10/24)
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補欠選挙での敗北を受け、反省の弁を語った。
民進党の野田幹事長は、「小池都政の信任投票的な動きになって、それによって、投票された有権者も、やはりいたのではないか」、「国政の課題に、もっと有権者に関心を持っていただいて、その土俵の中で戦うことが、十分にできなかった」などと述べた。
衆議院東京10区と、福岡6区の補欠選挙で、公認候補が敗北したことを受け、民進党の野田幹事長は、24日、「もともと、厳しい選挙区の中で、次につながる選挙をやった。次は、当選させることが、蓮舫執行部の役割であり、その責任を果たしていきたい」と強調した。
野田氏は、共産党などとの候補者の一本化について、「一定の効果はあった」と評価した。
選挙結果が与える、今後の党運営への影響については、「わからない」と述べるにとどめた。
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 まあ、メディアへの回答がそのまま自分たちの本音だとは思えず、強がって見せているだけだと信じたいが、「次につながる選挙をやった」とか「候補者の一本化は一定の効果があった」とか、本気で思っていたら目も当てられない・・・

 衆院2補選の結果を受けて、民進党内から「新代表の効果が全くなかった」(中堅)と、蓮舫代表の指導力に不満の声が表面化しているようだが、ここはなんとか我慢して内紛を起こさないようにお願いしたい。

 もし内紛が拡大しそうな時は、野田幹事長は蓮舫党首を生かすために、自ら責任を取り潔く退く覚悟で臨んで欲しい。多分それが民進党の復活と未来の為に一番良い方法だと思う。


追記 2016/11/7
解散総選挙について、以下のエントリーに最新予測を書いていますので、よろしければ覗いてみて下さい。
TPPと日露首脳会談から読む解散総選挙の確率



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Category: 選挙
Published on: Tue,  25 2016 00:00
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解散総選挙 自民党 安倍首相 二階幹事長 民進党 蓮舫代表 野田幹事長

1 Comments

山田  

No title

衆院小選挙区についてですが、
新潟県は228万人でありながら6選挙区、
名古屋市は232万人でありながら5選挙区
と矛盾しています。
愛知県はこの20年で人口増えたのに小選挙区が東京都同様に増えていません
(小選挙区の増員は埼玉、千葉、神奈川、滋賀、沖縄のみ)。

神奈川県は2003年から小選挙区が増員されたものの、2009年以降は大阪府の人口を抜いたにも関わらず小選挙区数は矛盾しています。

神奈川県は915万人で18選挙区、
大阪府は880万人で19選挙区。

大阪府はついに人口が減少に転じました。
このペースだと大阪府は2057年には愛知県や埼玉県に抜かれそうです


2016/10/29 (Sat) 02:19 | EDIT | REPLY |   

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