51%の真実

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【11/9追記有り】米大統領選のゆくえ ~どうしてこうなった?~

 10/28のネガティブサプライズによりトランプ氏は急速に勢いを取り戻し、先週末にはそれまでクリントン氏が優位とみられていたスイングステート(民主党と共和党で揺れ動く州)も混戦に戻り、トランプ氏が逆転した州も出ている。

 前回も書いたが、どうも今の世の中の流れは世界中で強権的&懐古的な思想を持った人を、アシストする方向に力が働いているようだ。

 ところが投票日2日前になって、クリントン氏の私用メール問題は追訴されないとの結果になった。選挙戦に影響が出過ぎて、コーミーFBI長官が恐れをなしたという憶測も出ている。

 これでクリントン氏が少しは勢いを取り戻す可能性が出て来たが、投票日2日前というこのタイミングで、一度トランプ氏に傾いた流れを本当に取り戻すことができるのか?

 今回の大統領選は、すべての開票が終わるまで全く結果が解らない。最後まで予断を許さない状況だと感じる。


クリントン氏訴追求めず FBI、捜査終了」(日経新聞 2016/11/7)
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 【ワシントン=吉野直也】米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン前米国務長官(69)の私用メール問題をめぐり、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は6日、再捜査の結果を明らかにした。7月の訴追を求めない方針に変わりはないと米議会に書簡で伝えた。8日投開票の大統領選の情勢に大きな影響を与えたFBIの再捜査は事実上、終わった。クリントン氏の追い風になる可能性もある。<中略>
 コミー氏は6日の書簡に「FBIの捜査チームは24時間体制で調べた。その結果、我々が7月に出した結論を変えなかった」と記した。多くが以前調べたメールと重複していたとされる。<中略>
 クリントン氏はFBIの再捜査発表直後から「あらゆる完全な事実を公表すべきだ」と述べ、早期に捜査結果を公開するよう要求した。民主党のハリー・リード上院院内総務は「公的権限を使って選挙に影響を与えることを禁じた法に違反する」(注1)と断じた。<後略>
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(注1)
今回のネガティブサプライズは見えざる意志や力ではなく、トランプ陣営からFBI反クリントン派への働きかけが影響した可能性が指摘されている。やはり今回のコーミー長官の行為は、FBIなど公務員が職権を利用して選挙に影響を与えることを禁じた「ハッチ法(Hatch Act)」に抵触する疑いがあると思う。クリントン氏がもし負けるようなことになったら、コーミー長官の罪は深すぎる・・・
以下は、Dr. RawheaD 氏のtwitter投稿からの転載になります。(*事前承諾なしに転載しており、Dr. RawheaD 氏には大変申し訳ありません。何卒ご了承お願いいたします。)
以下のTweet中の「ウィキペディア」は「ウィキリークス」の間違いです。訂正Tweetもされています。



 トランプ氏はバージニア州ラドフォードで、炭鉱業界に向けて「石炭を取り戻す」と言ったそうだが、「偉大なアメリカを取り戻す」も含めて、日本でもどこかで聞いたことがあるようなフレーズだ。

 既存のシステムに絶望した国民の、エリート層への反発がトランプ氏の躍進のエネルギーとなっている。クリントン氏は既存システムの象徴であり、それを受け入れたくない気持ちもわからなくはない。

 それにしても、一世一代の大勝負をするには、トランプ氏は悪手過ぎる・・・



追記 2016/11/9
 米の政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が纏めた、各社世論調査の最終平均支持率では、47.2%対44.3%でクリントン氏が約3%上回った。
 しかし、私はなんとなく嫌な感じがしてならないことから、投資資金の40%を現金化してリスクオフした。これはクリントン氏が持つ選挙運の無さを警戒しての措置だ。私が感じるクリントン氏の勝率60%に合わせた数値でもある。
 これは理屈ではないのだが、一番引っかかったのがクリントン氏の言葉「Love trumps hate」である。「愛は憎悪に勝る」という意味だが、「TRUMP」が入っており動詞で「切り札を出して勝つ」という意味があるのだ。
 クリントン氏の勝利を願っているが、それと投資行動とは別問題だ。クリントン氏が勝ってもそれ程ポジティブインパクトは大きく無いが、万が一トランプ氏が勝ったら、リーマンショックと同等のネガティブインパクトを与える可能性がある。
 とにかく今日は、米大統領選の結果を楽しみたいと思う。

追記 2016/11/10
米大統領選の結果について、以下のエントリーに最新の記事を書いていますので、よろしければ覗いてみて下さい。
米大統領選の結果に思う

追記 2016/11/11
米大統領選の結果について、以下のエントリーに最新の記事を書いていますので、よろしければ覗いてみて下さい。
米大統領選の結果に思う 〜CNN出口調査から〜



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Category: 選挙
Published on: Tue,  08 2016 00:00
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米大統領選 私用メール問題 FBI コーミー長官 訴追無し ハッチ法

4 Comments

山田  

No title

米大統領選はトランプ氏が当選しました。
前日に亀井元金融担当大臣(衆院広島6区。広島県庄原市出身)がトランプ氏と会談しましたが、
亀井氏は11/1に80歳を迎えたとはいえ先見の明を感じました。

安倍首相はTPP断念解散を行うのだろうか気になります。TPPを断念すれば農家の自民人気が返り咲くだろう
(特に7/10参院選で自民が苦戦した北海道西部・東北・甲信越)。

2016/11/09 (Wed) 18:34 | EDIT | REPLY |   

B4  

Re: No title

山田さん、お疲れ様です。トランプ大統領でしたねぇ~!w(゚o゚)w オオー!

今朝6時に目が覚めて嫌な感じがMaxだったので、投資資金の残りの60%も現金化するように予約しました。
100%リスクオフしておいて結果オーライでした。

> 安倍首相はTPP断念解散を行うのだろうか気になります。TPPを断念すれば農家の自民人気が返り咲くだろう
> (特に7/10参院選で自民が苦戦した北海道西部・東北・甲信越)。

TPP採決に関しては、今日の菅官房長官のコメントや自公の二階・井上両幹事長会談では、10日採決予定みたい
ですが、こればかりは明日になってみないとどうなるかわかりませんね。
TPP断念なら確かに衆院選挙の際に、これまでの自民党の支持基盤である農家票を取り込めそうですね。
取りあえずここ数日の様子を見てから、再び解散予測を修正していきたいと思います。

2016/11/09 (Wed) 22:13 | REPLY |   

山田  

No title

ありがとうございます。

衆院解散時期は気になりますね。

新しい区割りの周知期間が終る2018年4月2日解散、4月22日投開票という噂も浮上しています。任期満了まで8か月の準追い込まれ解散ですが、一票の格差が縮小します。
しかし、神奈川県の小選挙区増、大阪府の小選挙区減を行わなかったのは矛盾します。

愛知県は民進王国で名を馳せるも若者を中心に自民党支持が増えています。

愛知県15小選挙区のうち
8区(知多半島)、
9区(三重県に隣接する津島市etc)、
10区(岐阜県に隣接する一宮市の大半etc)、
14区(東三河)、
15区(豊橋市・田原市)
は自民常勝鉄板区ですが、
2016年師走選挙だと自民圧勝、
2018年4~6月選挙だと民自拮抗、
2018年7月以降選挙だと民進優勢
な気がします。
2018年4月22日以降投開票だと小選挙区の増減はないものの選挙区調整に伴う区割り見直しが行われます(12区の額田郡幸田町が14区へ変更etc)。

岐阜県は東海地方にありながら北関東・北陸・中国地方に匹敵する自民王国であり衆参全て自民独占だから岐阜自民は安泰でしょう。

岡田民進前代表の三重県は民進王国で名を馳せるが、三重県で民進王国なのは愛知県寄りに位置する北勢地域(2・3区)だけであり、
津市~伊賀市より南側(1・4・5区)は自民常勝区です。
三重県は2018年4月22日以降投開票の衆院選から小選挙区が4へ減らされます。

2016/11/10 (Thu) 08:16 | EDIT | REPLY |   

B4  

Re: No title

山田さん、いつもコメントありがとうございます。

> 衆院解散時期は気になりますね。

11/10に衆院本会議でTPPの強行的な採決(野党の維新がいるので、強行採決ではない(詭弁))がなされ、参院へ送られましたね。これで、名前のB4にリンクを付けた記事「【11/9追記有り】TPPと日露首脳会談から読む解散総選挙の確率」に書いた表中の、案1は無くなりました。解散日を2016/12/9 or 12/10?と替えた案2のプランBが20%で残りますが、トランプ大統領が誕生したことで、12/15の日露首脳会談は実施して対応も議論するのではないかと思います。従って、一番可能性が高いのは案3で60%と考えています。しかしこの場合、解散の大義名分が思いつかない。(理由なんか屁理屈で何でも作れるので、拘っても意味が無いのですが・・・)

選挙の区割りについては、根本的な選挙制度改革の記事を書きたいと持っているのですが、なかなか手が付きません・・・

2016/11/10 (Thu) 23:10 | REPLY |   

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