51%の真実

ARTICLE PAGE

安倍首相の行動は本当に日本の為なのか?

 11/17に安倍首相とトランプ次期大統領が会談した。以下はこのニュースを伝える朝日の記事と、APECでの反応を伝える毎日新聞の記事、およびYaho!JAPNニュースに寄稿されたフリージャーナリスト志葉玲さんの記事を一部転載したものである。

(1)「「信頼できる指導者と確信」安倍首相、トランプ氏と会談」(朝日新聞 2016/11/18)
----
 安倍晋三首相は17日夕(日本時間18日朝)、訪問先の米ニューヨークで、トランプ次期大統領と会談した。トランプ氏の自宅があるニューヨークのトランプ・タワーで、1時間半ほど話し合った。首相が就任前の次期大統領と会うのは異例で、トランプ氏が大統領選の勝利後に外国首脳と会談するのは初めて。トランプ氏側の希望で少人数で行われ、日本側は首相と通訳のみが出席した。
 安倍首相は会談後、記者団に対し「胸襟を開いて率直に話ができた」と述べた。トランプ氏については「信頼できる指導者だと確信した」とした。会談の中身については、まだ次期大統領であり、今回は非公式会談ということで「お話しすることは差し控えたい」とするにとどめた。<中略>
 首相は10日にトランプ氏に直接電話をかけ、会談を取り付け、19日からペルーであるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出発を1日早め、ニューヨークを訪問。<後略>
----

(2)「もてもて安倍首相 各国首脳「トランプ氏と?」」(毎日新聞 2016/11/21)
----
 「2人はどんな話をしたんだ?」。安倍晋三首相や日本代表団は、各国の首脳や閣僚から質問攻めにあった。南米ペルーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)は20日、首脳宣言を採択し、閉幕した。関心の的は、APEC開幕直前の17日夕に米ニューヨークで開かれたドナルド・トランプ次期米大統領と首相との会談だ。
 首相に近い同行筋は、毎日新聞の取材に顔をほころばせながら「(安倍首相が)夕食会でも立ち話でも質問攻めにあった」と答えた。別の同行筋は「米国代表団からもトランプ氏との会談内容について聞かれた」と驚いた表情で語った。<中略>
習近平国家主席は19日のオバマ氏との会談で「私は既にトランプ氏と電話協議した。トランプ氏と共に新たな出発点で、中米関係をさらに大きく進展させたい」と強調したという。<後略>
----

(3)「安倍トランプ会談で世界にさらした恥―ドイツ・メルケル首相が見せた格の違い」(Yaho!JAPNニュース 2016/11/18)
----
安倍晋三首相は、次期米国大統領とされるドナルド・トランプ氏と、本日の朝(日本時間)に会談した。日本の政治史から観ても、首相がまだ就任もしていない次期大統領に会うことは異例だが、そもそも、移民やイスラム教徒の追放や温暖化対策の世界的な枠組みであるパリ協定からの脱退など、その発言が物議を醸しているトランプ氏に、先進国のリーダー達はやや距離を置いて様子を見ている。そんな中、真っ先にトランプ氏に会い、握手して「トランプ氏は信頼できるリーダーだ」とまで言った安倍首相は、いかがなものか。 <中略>
こうした軽薄さが目立つ安倍首相に対し、正反対の、国際的なリーダーの一角としての威厳と自負に満ちた姿勢を示したのが、ドイツのアンゲラ・メルケル首相だ。大統領選後のコメントで、メルケル首相は次のように述べている。
 「ドイツとアメリカは共通の価値観で結ばれています。それは、民主主義、自由、そして出身、肌の色、宗教、性別、性的指向や政治的姿勢にかかわらず、人間の権利と尊厳を尊重するというものです。この価値観を前提に、私はトランプ氏へ緊密に協力していきます」出典:メルケル首相の大統領選のコメント
 つまり、差別的で人権を軽視するような姿勢を、大統領になった後も続けるのであればトランプ氏には協力しないと、メルケル首相は強くクギを刺したのだ。また、メルケル首相は、米国とドイツが取り組むべき、大きな課題の一つとして「気候変動(地球温暖化)への対策」を上げた。これも、トランプ氏が地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定からの脱退を公言していることへのけん制であろう。 <後略>
----

 いくら予想外のトランプ氏が次期大統領に選出され、十分な情報やパイプを持ち合わせていないことに焦りを感じているとはいえ、現職のオバマ大統領の任期が2か月も残っているこの時期に、しかも自分から直接交渉して堂々と「非公式会談」を行う安倍首相の感性には違和感を覚える。

 首相に近い同行筋の態度をみれば、安倍首相も得意満面のように思えてならないが、せめて習近平国家主席のように電話協議で留められなかったのだろうか?

 そしてそれ以上に問題だと思うのが、トランプ氏を「信頼できる指導者だと確信した」とたった1時間半程度の会話で、世界に向けて発信してしまうリーダーとしての資質の無さだ。

 メルケル独首相の発言はアメリカのトランプ派と反トランプ派の両方に配慮し、更には世界に向けてドイツは民主主義と自由の国であり、人権と尊厳を尊重する国であることを宣言している。安倍首相との器の差は、上記の記事中の黒太字と青太字の部分を見れば一目瞭然だ。

 安倍首相を批判する人を「売国奴」とレッテル張りする人たちは、今回の安倍首相の発言も本当に日本の為になると思っているのだろうか?


 案の定、どうやらオバマ大統領は安倍首とは口もききたくない程起こっている様だし、アメリカ国民の半分も敵に回してしまったようだ。

(4)「オバマ米大統領 安倍晋三首相との最後の接触は立ち話」(産経新聞 2016/11/21)
----
 【リマ=田北真樹子】安倍晋三首相は20日午後(日本時間21日午前)、訪問先のペルーの首都リマでオバマ米大統領と短時間立ち話をした。
 来年1月に次期大統領のトランプ氏と交代するオバマ氏にとってペルーは最後の訪問先となる見通し。同盟関係を4年間歩んだ日米首脳の最後の接触として立ち話はやや寂しいものの「両首脳は互いに高い評価と感謝を述べあった」(日本政府関係者)という。<後略>
----

(5)「安倍首相はバカなの? 米国内で八つ当たりの批判が殺到」(businessnewsline 2016/11/19)
----
 日本の安倍首相が17日、ニューヨークのトランプタワーを訪ねて、ドナルド・トランプ次期大統領を非公式の首脳会談を行ったことが、米国内の民主党支持者による大反発を招く結果となっている。<中略>
今回の場合、会談終了後に安倍首相が「トランプ氏は信頼に足りうる指導者」とするコメントを行ったことが、国内の民主党支持者からの批判の対象となっている。
コミュニティーサイト最大手のRedditには「バカ」「ドゥテルテと同類」「笑える」といった書き込みが続くなど、安倍首相は国内でのトランプ批判のとばっちりを受けてしまった格好ともなっている。<後略>
----

 今回のAPECではプーチン大統領と約70分間、習近平国家主席とも約10分間の首脳会談が行われている。

 オバマ大統領が2か月で退任してしまうとはいえ、(日刊ゲンダイによると事務方が必死で調整したようだが)短時間の立ち話しか出来なかったのは、安倍首相の人徳の無さに尽きるのではないだろうか?


 最後に蛇足になるが、日曜日の東京新聞朝刊に以下の様なコラムが掲載されていたらしい。山口氏は良く知らないのだが、いつもは普通のコラムを書いているが、たまにこんなふざけたコラムを書く時があるようだ。

首脳会談偽議事録 山口二郎 (東京新聞2016/11/20朝刊 本音のコラムより転載)
----
 「選挙戦の最中にヒラリーに会ったってことは、俺は絶対に負けると思ってたんだろう」
 「大変申し訳ありません。うちの外務省がドジをこいたもので、私も恥をかかされました。本心を言えば、あの小うるさい女性よりも、人権やら平等の虚偽を暴く本音を堂々と主張するあなたの方に、私は共感を持っていました。価値観の共有とはまさにこのことで」
 「俺が反対しているTPPも、俺が当選したその日にあんたの国の国会で可決したそうじゃないか。ケンカを売ってんのか」
 「それはとんでもない誤解で。私はただ、アメリカの言いなりになることがわが国の利益になると国民に教えたいばかりに野党の反対をねじ伏せたまでで」
 「それで、この超多忙な時に面会をねじ込んで、何の用だ」
 「私はただ、次期大統領に最初に面会した外国首脳になりたい一心で。一時間の会談でゆるぎない即席の信頼関係をつくりたい。これから私のことをシンゾーと呼んでください。あなたのことをドナルドと呼んでいいですか」
 「シンゾーは、日本語では心臓という意味もあるそうだな。まったくあんたはいいシンゾーをしているよ」
 「次期大統領、さっそく信頼してくださりありがとうございます。私は文字通り、善い晋三です」
(法政大教授)
----

 タブロイドの3面記事でもあるまいし、東京新聞がこんなコラムを掲載することを良く許したなと思う。今の世の中がとても退廃的に感じられ、こんなコラムでも掲載して安倍首相を貶め自分を慰めたい気持ちもわからなくもないが、自分がみじめになるだけだ。東京新聞の品位も落としてしまう。

 こんなおふざけは、居酒屋でだけにしておいてもらいたい・・・



スポンサーサイト
Category: 政治
Published on: Tue,  22 2016 00:00
  • Comment: 0
  • Trackback: 0

安倍首相 トランプ次期大統領 非公式会談 APEC オバマ大統領 立ち話 首脳会談偽議事録 山口二郎 本音のコラム 東京新聞

0 Comments

Post a comment