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51%の真実

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【相容れない】 拙速なオスプレイ飛行全面再開に思う

(1)「オスプレイ飛行、全面再開へ 国は容認 沖縄反発」(朝日新聞 2016/12/19)
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 沖縄県名護市沿岸で米軍輸送機オスプレイが着水を試み大破した事故で、米海兵隊は19日、事故以来やめていたオスプレイの飛行をこの日から全面再開すると発表した。日本政府も容認。午後2時以降に再開するという。沖縄側は翁長雄志(おながたけし)知事が「言語道断でとんでもない話だ」と発言するなど猛反発している。
 米軍が事故原因としている空中給油は当面しない方針。稲田朋美防衛相は19日午前、記者団に「事故の状況や原因などについて専門的知見に照らせば、合理性が認められる。(注1)本日午後から空中給油以外の飛行を再開するとしたことは理解ができる」と述べた。<後略>
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(注1)「「オスプレイ危険」イメージばかり先行 事故原因は給油ホース接触」(産経新聞 2016/12/20)
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<前略>
 今回の事故は、空中給油訓練中のMC130特殊作戦機の給油ホースと接触したオスプレイのプロペラが損傷し、飛行困難となったことが原因だ。米軍は「搭載システム、機械系統、機体構造を原因とするものではない」と説明している。
 沖縄県の翁長雄志知事は、政府が飛行再開を「合理的」だと理解を示したことに対し、「説明をうのみにして米軍の考えを最優先とし、極めて県民不在」と批判した。ただ、米軍の説明に対する説得力ある反論は聞こえてこない。(注2)
 翁長氏らは、今回の事故が「不時着」ではなく「墜落」だと主張し、重大な事故と印象づけようともしている。だが、自衛隊のあるヘリコプターパイロットは「残骸は1カ所に固まっており、狙ったところに着陸した証拠だ。『墜落』ならバラバラになる」と証言する。(杉本康士)
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(注2)「社説[飛行再開 返還式典も]県民無視の強行やめよ」(沖縄タイムス 2016/12/18)
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<前略>日米両政府には重大事故を引き起こしたとの認識が欠けている。
 名護市安部で起きた墜落事故と同じ日に米軍普天間飛行場では胴体着陸事故も発生している。2件の重大事故の原因が究明されない中、とうてい認めるわけにはいかない。<中略>
 墜落現場で浮き彫りになったのはまたしても日米地位協定の壁である。民間地域にもかかわらず第11管区海上保安本部が求めた捜査協力に米側から回答はない。米軍は「物証」の機体を回収している。
 2004年8月、普天間の大型ヘリコプターが隣接する沖国大に墜落した事故でも米軍が規制線を張り、警察を排除した。その後、日米は基地外での米軍機の事故に関するガイドライン(指針)を策定した。事故機に近い「内周規制線」は日米共同で、事故機から離れた「外周規制線」は日本側が統制することになった。だが事故機を米側が管理することに変わりはない。今回、外周規制線でも米軍が記者らを締め出すことがあった。「指針破り」である。
 事故を引き起こした米軍が日本の捜査を拒むのがそもそもおかしい。日本側の捜査に米側が協力する形に日米地位協定を改定しない限り、日本は主権国家とはいえない。<後略>
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●今回のオスプレイ”墜落”の原因は、産経が書いている様に「給油ホース接触」で間違いないだろう。だからと言って、オスプレイ飛行再開に対する沖縄県民の不安や反発を、「イメージばかり先行」とか「反論に説得力がない」とか、矮小化して良いものではないと思う。(それにしても、”墜落”か”不時着”かは、もうそんなに拘ることでもないだろうと思う。オスプレイがプロペラ破損で落ちて、バラバラになったということだろう。)

●同じ日に発生した胴体着陸事故を含め、オスプレイが非常に不安を感じる機体であることは明白だ。今回の墜落原因となった「プロペラ破損」も、他の機体なら発生する確率はもっと低かっただろう。これまで普通に行ってきた行為でも、オスプレイの場合は危険が高まり、安全確保のためには空中給油方法を見直すとか給油構造を変更する必要があるということではないだろうか?

●そしてもっと懸念すべき問題は、今回の事故に限らずこれまでの米軍や日本政府の対応と、それを引き起こしている「日米地位協定の歪さ」であろう。沖縄県民が米軍や政府の発表を簡単に受け入れられないのは、日本側には事故現場の検証をまったくさせないとか、沖縄県民の気持ちを逆なでするような発言とか、上から目線の態度にあるのだ。

●産経新聞は、このような本質的な問題を棚に上げて、枝葉のことをクローズアップして沖縄県民を批判しているのではないか?



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Category - ニューストピックス

オスプレイ飛行全面再開 事故原因 給油ホース接触 日米地位協定

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