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51%の真実

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【虚室生白】 検証サイトこそ偽ニュース?&偽ニュースが核の脅威まで・・・

 (1)「「検証サイトこそ偽ニュース」反撃する偽ニュースサイト」(THE HUFFINGTON POST 2016/12/26) ライター:平 和博/朝日新聞記者(デジタルウオッチャー)
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偽ニュースが社会問題となり、その拡散の舞台とされたフェイスブックが、「スノープス」などの外部の検証サイトと連携した対策を打ち出した。
これに対して、偽ニュースの拡散で知られる保守派サイトなどが反撃に乗り出している。検証サイトや既存メディアこそ「リベラルに偏向した偽ニュースだ」と。
加えて、保守派の英タブロイド、デイリー・メールは、しばしば検証の標的とされてきた「スノープス」のスキャンダルを掲載。トランプ氏支持の保守派サイトが次々と取り上げている。
「偽ニュース」というラベルを氾濫させ、検証サイトを標的とすることで、本来の批判をかわす――そんな情報戦が始まっているようだ。<中略>
●デイリー・メールの追及と波紋
英タブロイドのデイリー・メール(メール・オンライン)は21日、「スクープ:フェイスブックの"偽ニュース"を裁定する"ファクトチェッカー"はサイトから横領したカネを売春婦への払いにあてたと告発され、スタッフには売春婦・ポルノ女優と"雌ギツネ女王様"がいる」という見出しのスキャンダル記事を配信した。
記事では、「スノープス」CEOのデイビッド・マイケルソンさんと、共同創業者である前妻との離婚訴訟の書面などをもとに、マイケルソンさんに9万8000ドル(1150万円)横領の疑いがあるとし、また、スタッフの経歴や性的指向などについても報じている。<中略>
●「スノープス」の回答
ただ今回の件に関しては、「スノープス」側も、歯切れが悪いようだ。
デイリー・メールの記事について、フォーブスのコントリビューターでジョージ・ワシントン大学シニアフェローなどを務める、カリフ・リーテラウさんが「スノープス」CEOのマイケルソンさんに直接、コンタクトしたところ、「訴訟上の合意事項により離婚の詳細を明らかにすることはできない」などと回答があったという。
合わせて、スタッフの採用基準やファクトチェックの基準についても問い合わせたが、透明性や中立性について納得のいく回答は得られなかった、としている。
その結果、ファクトチェックをする側にも、透明性が要求される、という原則が、改めて注目されることにもなった。<後略>
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●このニュースに関しては、「検証サイトこそ偽ニュース」という保守派サイトの方が、言いがかり感が強いと思う。

●”プラットフォーム”を言い訳として責任逃れしてきたIT企業が、ファクトチェックを重視する姿勢に転じているのは良いことだが、それを外部のファクトチェッカーに依存しすぎるのも問題がある。「ファクトチェックをする側にも、透明性が要求される」という大前提が、きちんと実行されているかチェックする必要がある。しかし、こうなると堂々巡りだ。

●最後はやはり情報を受け取る一人一人が、自ら真偽を判断できる情報リテラシーを身に着けるしかない。その為には、情報をそのまま信じるのではなく、常に半分は疑ってかかり、いろんなサイトで(そして自分とは意見の異なるサイトでも)追加確認してみるくらいの慎重さが必要だ。


(2)「Reading Fake News, Pakistani Minister Directs Nuclear Threat at Israel」(The New York Times 2016/12/24)
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A fake news article led to gunfire at a Washington pizzeria three weeks ago. Now it seems that another fake news story has prompted the defense minister of Pakistan to threaten to go nuclear.
The defense minister, Khawaja Muhammad Asif, wrote a saber-rattling Twitter post directed at Israel on Friday after a false report — which the minister apparently believed — that Israel had threatened Pakistan with nuclear weapons. Both countries have nuclear arsenals.<中略>
The Israeli Defense Ministry responded on Twitter to say the report was fictitious.
“The statement attributed to fmr Def Min Yaalon re Pakistan was never said,” the ministry wrote in Twitter post directed at Mr. Asif. The Israeli ministry added in a second post: "Reports referred to by the Pakistani Def Min are entirely false.”<後略>
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(訳) 「偽のニュースを読んで、パキスタンの大臣がイスラエルの核の脅威に注意を注ぐ」.(ニューヨークタイムズ 2016/12/24)
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 偽のニュース記事は、3週間前にワシントンのピザ屋で銃撃を引き起こした。(注1) 今や、別の偽のニュース記事が、パキスタンの国防大臣に核兵器を使うと脅迫させるようになったようだ。
 パキスタン国防大臣の Khawaja Muhammad Asif は、イスラエルがパキスタンを核兵器で脅していたとの虚偽の報道(大臣は明らかに信じていた)の後、金曜日にイスラエルに向け武力で威嚇するとのツイッター投稿を書いた。 両国は核兵器を持っている。<中略>
イスラエル国防省は、この報告書が架空のものだとTwitterで返答した。
同省は、 Asif 氏に宛てたTwitter投稿で、「パキスタンに関する前イスラエル国防大臣Yaalon氏の発言は決してなかった」と述べた。 同省は、「パキスタンの国防大臣が言及した報告書は完全に間違っている」と2回目の投稿で付け加えた。<後略>
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(注1)「[FT]「ピザゲート」が示す偽ニュースの怖さ 「真偽確かめる」男が銃持ち店舗に押し入り」(日経新聞 2016/12/9)
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<前略>
 この問題は今週、ぞっとするような新たな段階に達した。ノースカロライナ州に住む男が突撃銃を持ち、「コメット・ピン・ポン」ピザ店に押し入ったのだ。男はこのピザ店が小児性愛犯罪組織の拠点であるとする報道の真偽を「自ら確かめにきた」と主張した。
 この「ピザゲート」として知られるようになった根拠のない告発はソーシャルメディアで知れ渡り、とりわけ、謀略説を唱える記事が多いとされるウェブサイト「インフォウォーズ」から拡散した。男は発砲したが警察に逮捕された。
 幸いなことに、けが人はなかった。だが、この事件は、オンラインニュースの入り口となっているテクノロジー企業の役割がますます重要になっていることを浮き彫りにした。
<後略>
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●ピザゲート事件だけでも偽ニュースの影響力に脅威を感じたが、まさか本当に核の脅威に結びつくとは思わなかった。つくづく嫌な世の中になったものだ。

●こうなると、Twitterで発信し続けているトランプ次期大統領の発言も、本当に大変なことにならないように祈るしかない。



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Category - ニューストピックス

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