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小池劇場のゆくえ6 ~豊洲問題から第2幕が始まるか~

Category - 政治
※これは、以下のエントリーの続きになります。
 12/2の「小池劇場のゆくえ ~評価は来年の結果を見てからだ~



 どうやら小池劇場は、今週からマスメディアによる第2幕が開くことになるように感じる。

(1)「豊洲移転に黄信号=「桁違い」検出に衝撃-小池氏は疑義、業者憤慨」(時事通信 2017/1/14)
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 東京都の豊洲市場(江東区)の地下水調査で、環境基準を大幅に超える有害物質が検出(注1)され、関係者に衝撃が走った。<中略>
 会議のメンバーによると、考えられる可能性は大きく分けて二つあるという。一つは、9回目の採水が行われる直前に稼働した地下水排水システムの影響だ。稼働に伴い地下水が移動し、数値が上昇したという見立てだが、平田座長は「それならば、排水の数値も高いはずだ」と話す。
 もう一つは、採水方法のミスといった人為的な要因だ。今回は、1~8回目とは別の民間機関が担当。このため調査手法などを確認するとともに、今後は都環境科学研究所と民間機関2社で実施することにした。
 傍聴していた築地市場協会の伊藤裕康会長は「大変驚き、がっかりした」と動揺を隠せず、「早く実態をつかみ、包み隠さずにしてほしい」と要請。仲卸の男性は「(過去のデータに)改ざんがあったと疑われても、しょうがない」(注2)といぶかった。<後略>
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(注1)
ベンゼン、基準の79倍=豊洲地下水、シアン初検出-移転判断に影響必至・都」(時事通信 2017/1/14)
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 東京都の築地市場(中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)をめぐり、都は14日、2014年11月から定期的に行ってきた地下水調査の9回目の結果を公表した。前回に続き、有害物質のベンゼンとヒ素を検出。ベンゼンは最大で環境基準の79倍と、前回を大幅に上回った。加えて、検出されないことが基準のシアンが初めて出た。<中略>
 1回目から7回目までは有害物質が検出されたものの、いずれも環境基準以下だった。16年9月公表の8回目は、201の調査地点のうち2地点で基準の最大1.4倍のベンゼンが、1地点で1.9倍のヒ素が出た。
 これに対し今回は、72地点で基準を上回るベンゼン、ヒ素、シアンのいずれかを検出。基準超えが大幅に増えた。ヒ素は最大で基準の3.8倍、シアンは最大で1リットル当たり1.2ミリグラムだった。(2017/01/14-20:04).
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(注2)
豊洲のデータは信用できるのか?

 今回発表された数値は、私の想定を大きく超えるものであったが、小池百合子知事にとっても想定を超える数値だったようだ。8回目の結果からある程度悪い数値が出るだろうと予測していたが、基準値を超えた地点の多さとともに、検出された値のあまりの高さに唖然としてしまった。

 専門家会議のメンバーは、あからさまな発言は避けているが、9/30に私も懸念していた「(過去7回の)豊洲のデータは信用できるのか?」を確かめざるを得ないだろう。

 9回目の採水が行われる直前に稼働した”地下水排水システムの影響”が無いとは言えないが、今回の調査は「1~8回目とは別の民間機関が担当」しているとのことで、”(前回までの)調査手法などを確認する”とともに、”今後は都環境科学研究所と民間機関2社で実施することにした”という発言が、それを物語っている。

 データの改ざんがあったかを証明するのは難しいかもしれないが、少なくとも地下水サンプルの取り扱いや測定方法で、データの信頼性が担保できていたかどうかは確認できると思われる。
 

 小池都知事にとって一番の想定外は、ベンゼンの値が”排水基準”をも超えてしまったことだろう。これには、さすがの小池都知事も、顔を曇らせてしまったのは仕方が無いと思う。

(2)「地下水から環境基準超える有害物質が出た本当の意味 結局、豊洲市場は「安全安心」なのか」(BuzzFeed 2017/1/14)
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<前略>
豊洲市場の安全性を検証する都のチームは昨年10月、まず建物の安全性に関して「安全」だとの認識で一致した。地下空間が耐震性を下げるわけではなく、重機や水の重さで床が抜けることはない、と設計を担当した日建設計が説明。チームの専門家たちも、その考えに同意し、建物の安全性を確認した。
残るは、環境面への不安を払拭するだけだった。
最終結果で基準値を上回った「環境基準」は、環境省が定めている。飲用を前提に、達成するのが望ましいとする値だ。
<中略>
「排水基準」とは、工場などの設備から排出しても問題がないかの基準値のこと。環境基準のおよそ10倍の基準となっており、基準値以下なら外部に流しても良いという指標だ。
豊洲では地下水を使うことはない。飲用ではない地下水から環境基準を超える数値が出ても「安全」だ。
しかし、豊洲市場は念には念を入れ、建物下の地下水を環境基準以下に、建物外の地下水を排水基準以下にし、さらに処理をして将来的に環境基準を下回る値にする方針となっていた。
「安心」のためだ。
<中略>
都の8月の調査では、空気中のベンゼン濃度は、環境基準を超えないまでも築地市場の方が豊洲よりも高い。
豊洲と同じように、建物や環境面の安全性に対する懸念があったから、移転が決まった。
<中略>
環境基準を下回る最終結果が出て、さまざまな問題はあったけれども安全が担保できた、というのが、小池さんが望んだシナリオだったはず。でも、それが崩れ、延期を決めた小池さん自身を追い込む形になったのでは
豊洲への移転が白紙になれば大きな混乱を招き、莫大な費用がさらにかかることや市場として設計された豊洲の買い手が見つからない不安も口にした。
「もう築地は限界を通り越している。移転が先延ばしにされればされるほど、市場関係者に金銭的な負担がのしかかる。小池さんが謝罪をして一から再スタートを切り、環境基準を排水基準に変えて、安全宣言を出すのが一番なんじゃないかな
<後略>
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 記事中に書かれている様に、「環境基準(8回目の結果から妥協するしかなく、変更して排水基準)を下回る最終結果が出て、さまざまな問題はあったけれども安全が担保できた、(よって豊洲市場への移転を決断する)」というのが、小池氏が望んだシナリオだったはずだ。

 それなのに、ベンゼンが環境基準値の79倍という数値が出てしまっては、「環境基準を排水基準に変えて、安全宣言を出す」ことは出来ない。

 築地市場の老朽化や環境悪化も予断を許さない中で、豊洲市場への移転を白紙撤回しなければならないかも知れなくなってしまった(普通なら少なくとも1年単位での延期は免れないだろう)。今回のこの結果は、市場関係者への損害補償や使えない豊洲市場の維持費などで、小池氏自身を追い込む形になった可能性がある。

 しかし私は、小池都知事はこのピンチもマスメディアをうまく利用することにより、逆に追い風に変えてしまうのではないかと推測している。だから最初に「小池劇場は今週からマスメディアによる第2幕が開くことになるように感じる」と書いたのだ。


 次に前回のエントリーで「おそらく自民党都議連と真っ向から対決するつもりは無いと思われる。従って、少なくとも来年(2017年)の夏ごろまでに新党を結成するつもりもなくブラフだろう。」と書いた、小池新党の話題について考えが変わってきたので書いて置きたい。

(3)「次期都議選で「小池新党」はどこまで伸びるか」(東洋経済ONLINE 2017/1/15)
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 東京都の小池百合子知事が自らが所属する自民党への対決姿勢も強めている。たとえば1月13日の定例会見では、昨年末に期限があった党費不払いについての質問に、以下のように批判した。
 「(党費を)払う理由はあまりない。昨年の暮れで(効力が)切れていると認識している。何よりも知事選の時に推薦もされず、あれほど罵倒されたわけだから、そこを支払うのはどうかなと」
 「進退伺いを出しているが、誰が受け取ったのかわからないというのは組織政党としてどうかなと」
<中略>
定数3の豊島区は、自民党の堀宏道氏、公明党の長橋桂一氏、共産党の米倉春奈氏が議席を占める。ここに小池知事が「刺客」を放ち、議席を狙うというのだ。豊島区関係者は語る。
 「小池知事は昨年の知事選で増田寛也氏を応援した堀都議をどうしても許せない。彼を落すために、『都民ファーストの会』の代表を務める本橋弘隆区議の擁立を決めたようだ」
 この動きに危機感を強めているのが公明党だ。
<中略>
 小池知事が昨年11月の築地市場豊洲移転を延期したことはさまざまな批判を生んだが、「小池知事の判断で、都民の食の安全が守られた」こという風潮に変わるだろう。
 「これで千代田区長選も都議選も安泰だな」。皮肉を込めた嫉妬のような声があちこちから聞こえる。そしてそういう嫉妬こそ、小池知事のエネルギー源なのだ。やはり小池知事の高人気は止まりそうにない。
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 今さら言い訳がましいが、私が”小池新党”とここで書く場合は「国政政党」の意味で書いていた。まあ”地域政党”も無いんじゃないかと思っていたので本当に言い訳に近いのだが、考えが変わったのは夏の東京都議選に向かって”地域政党”はあり得るなと思い始めたからだ。

 小池氏は「自民党が自分を除名することは8割がた無い」と踏んでいると、私は考えている。その上で現段階のシナリオでは、”地域政党”を立ち上げ自民党籍のまま代表を務めて、公明党やその他を含めて都議会の過半数を握る土台を固める心づもりではないだろうか?

 これで都政運営をうまく回し、まずは着々と成果を上げていく。そしてその先にゆくゆくは国政復帰から、最終的には総理大臣の座を狙っていると思う。

 勝負どころを都知事の任期が来る2020年以降に置いて、(おそらく2018年に延びた)次期衆院選と2019年の参院選を、国政復帰の土台固めとしてのメルクマールにしたのではないかと感じる。

 そして、その時にできる”小池新党”こそが、自民党を離れた小池氏を代表とした”国政政党”であり、民進党やその他野党との合流(もしくは乗っ取り)や右派議員の分裂吸収を狙っているのではないかと思われる。

 これが先日のエントリーで、「今後、小池新党関連のニュースにも注視しなければなるまい」と書いた理由である。



追記 2017/1/19
dot.が1/18に、(3)に関連する記事をUPしていましたので、よろしかったら読んでみて下さい。
小池百合子都知事 最終目標は国政復帰して首相?

公開履歴
2017/1/16 00:00 初回公開
2017/3/19 18:00 公開日付を変更して再度新着として公開、その後2017/1/16 00:00に公開日付を戻して公開し直した。



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Category - 政治

小池劇場 豊洲市場 小池新党

2 Comments

山田  

築地市場は大田区へ移転すべきでは?

名古屋は大雪でした。若狭湾からの風が琵琶湖北東側、関ヶ原を経て名古屋へ雪を降らすからです。関ヶ原の伊吹山から吹く伊吹颪も。

豊洲新市場の地下水から基準の79倍のベンゼンは想定外でした。

水銀・カドミウム・砒素・シアンetcも基準値を超すとは。内田都議は今期限りで引退する可能性が上がりました。

我が東海地方では1960年代に三重県四日市市で四日市石油コンビナートの煙が原因の四日市喘息がありましたし、
同じ時期に岐阜県吉城郡(現・飛騨市)神岡町の神岡鉱山からカドミウムが神通川に流出し神通川下流の富山県富山市でイタイイタイ病が発生しました。

水銀といえば九州の熊本県水俣市で発生した水俣病の原因でしたし、
砒素は森永砒素ミルク事件(1955)や和歌山砒素カレー事件(1998)の原因でした。

東京ガス豊洲工場は1956~88年に稼働していましたが、今も地下に大量の毒が埋蔵され不安です。

築地市場は1935年に日本橋から移転した市場であり老朽化しています。

築地市場移転問題は老朽化が深刻化した1980年に大田区への移転計画が浮上したが、移転反対運動があったからか花卉・野菜部門のみ1989年に新設された大田市場へ移転しました。
しかし、大田市場の都有地は空きスペースがあるようですから築地市場は大田市場敷地に全面移転すべきではと思います。しかも大型包丁対応、ターレ通路もターレに余裕の広さを。
大田区移転反対運動の原因は大田区が遠いとありましたが、
羽田空港に近く首都高湾岸線・首都高1号羽田線・アクアラインが近くにあります、
西日本(東海・福井県以西)方面からのトラックは東名高速横浜町田ICから国道16号保土ヶ谷バイパス(自動車専用道路)~首都高神奈川3号線~湾岸線を走れば大田市場へ行けます
(首都高神奈川7号線が横浜市青葉区まで延長されれば東名~湾岸線を結ぶ自動車専用道路が増える)。

豊洲新市場の建物はアパレル関係の倉庫にするか、アパレルモールにした方がいいのではと思います。

2月5日予定の千代田区長選、
7月9日(?)予定の都議選で
小池知事派は躍進するかが気になります。

2017/01/16 (Mon) 01:47 | EDIT | REPLY |   

B4  

Re: 築地市場は大田区へ移転すべきでは?

山田さん、お疲れ様です。

大雪は大変でしたね。どうしてセンター試験の時期に重なることが多いんでしょうね?

小池都知事は、豊洲/築地/その他(大田他への分割移設とか新敷地模索とか)のどれを選ぶでしょうか? どれも一長一短で非常に難しい判断になりそうですね。
かなり前に見たどこかのテレビの番組では、大田市場の都有地の空きスペースでは、築地市場全部を移転させる面積は無いと言っていたと思います。
豊洲新市場の建物は、展示場やモールなども考えられますが、実際には倉庫くらいしか使い道はなさそうな気がします。風評被害は気になりますが、やはり豊洲をしっかりと対策して市場として使うのが一番良いような気もします。

千代田区長も都議選も、小池知事派が躍進するのは間違いない気がします。

2017/01/16 (Mon) 23:03 | REPLY |   

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