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【第45代米大統領】 トランプ大統領就任演説と懸念事項

 1/20(金)正午(日本時間1/21(土)午前2時)に、共和党のドナルド・トランプ氏が宣誓を行い米国の第45代大統領に就任した。その約1分後、トランプ大統領の就任演説が始まった。

(1)「トランプ新大統領誕生! 就任演説全文(英語)」(DIAMONDonline 2017/1/21)
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[ワシントン 20日 ロイター] - ドナルド・トランプ氏は20日、米連邦議事堂で開かれた式典で宣誓し、正式に第45代米大統領に就任した。就任式の演説では、国内外で「米国第一主義」の政策を推進すると表明した。
 トランプ大統領は、深く分断された米国民に対し「今この時はあなたがたのものだ」とし、「ワシントンからあなたがたに権力を取り戻す」と述べた。
 その上で「きょうから新たなビジョンがこの地を統治する。これからは米国第一主義だけだ」とし、苦しい立場に置かれている中間層の底上げを目指すとした。
「私たちは、ともにアメリカを再び強く、豊かで、誇り高い、安全な国にする。そして、アメリカを再び偉大にする」と締めくくられた新大統領による就任演説の全文は以下の通り。
【トランプ新大統領の就任演説全文(英語)】(注1)
<後略> ※演説全文はリンク先にてご確認ください。また日本語訳全文については(2)の記事をご参照ください。
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(注1)YouTube動画
The Inauguration of the 45th President of the United States


 演説の詳細についてはリンク先の記事を参照して頂くとして、私が気になった部分について、NHK NEWS WEBの日本語訳全文から抜粋してコメントしておきたい。

(2)「トランプ大統領就任演説 日本語訳全文」(NHK NEWS WEB 2017/1/21) ※リンク切れの場合は、追記の記事をご参照ください。
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<前略>
2017年1月20日は、国民が再び国の統治者になった日として記憶されるでしょう。忘れられていた国民は、もう忘れられることはありません。皆があなたたちの声を聞いています。世界がこれまで見たことのない歴史的な運動の一部を担う、数百万もの瞬間に出会うでしょう。この運動の中心には、重要な信念があります。それは、国は国民のために奉仕するというものです。
<中略>
この瞬間から、アメリカ第一となります。(アメリカ第一です!)貿易、税、移民、外交問題に関するすべての決断は、アメリカの労働者とアメリカの家族を利するために下されます。ほかの国々が、われわれの製品を作り、われわれの企業を奪い取り、われわれの雇用を破壊するという略奪から、われわれの国を守らなければなりません。わたしは全力で皆さんのために戦います。何があっても皆さんを失望させません。アメリカは再び勝ち始めるでしょう、かつて無いほど勝つでしょう。私たちは雇用を取り戻します。私たちは国境を取り戻します。私たちは富を取り戻します。そして、私たちの夢を取り戻します。
<中略>
 あなたたちは二度と無視されることはありません。あなたの声、希望、夢はアメリカの運命を決定づけます。そしてあなたの勇気、善良さ、愛は私たちの歩む道を導きます。ともに、私たちはアメリカを再び強くします。私たちはアメリカを再び豊かにします。私たちはアメリカを再び誇り高い国にします。私たちはアメリカを再び安全な国にします。そして、ともに、私たちはアメリカを再び偉大にします。ありがとうございます。神の祝福が皆様にありますように。神がアメリカを祝福しますように。
<後略>
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 まず演説全般については予想の範疇で、良くは無いが醜悪なものでもなく無難に収めていたという感じだ。自分の支持者に向けて期待を裏切らない内容になるように腐心していたと思う。

 抜粋した文章だけでも、現状に絶望している国民に”耳障りの良い”言葉が、これでもかというくらい並んでいる。これは、安倍首相の”美しい国をとりもどす”や小池都知事の”都民ファースト”と共通のこそばゆさを感じさせる。そして新興宗教的な危うさを孕んでいる。

 これが良い結果を生み出せば良いのだが、失敗した場合の反動が非常に恐ろしい。そして失敗してトランプ大統領が失脚するなら良いのだが、失敗を取り返そうとしてどんどん過激になっていくような、最悪の展開になる可能性を秘めている点が最も恐ろしいと感じる。


 以下にその他の懸念事項として、反トランプ派の行動やTPPについてもコメントしておきたい。

(3)「黒服の一団が警察と衝突、反トランプか」(産経ニュース 2017/1/21)
※記事を抜粋することができず、全文を引用しています。産経新聞の記者の方にはお詫び申し上げます。
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 ドナルド・トランプ氏の米大統領就任式を直前に控えた米ワシントンで20日朝(日本時間20日深夜~21日未明)、黒い服に身を包んだ一団が店舗の窓を割るなどして、警官隊と衝突した。トランプ氏の大統領就任に反発するグループとみられ、ロイター通信によると、襲撃されたのは銀行の支店だという。
 英BBC放送によると、グループは黒い服を着ており、一部が黒のマスクなどで顔を隠している。「人種主義者」を批判する旗を掲げているという。警官隊がグループと小競り合いを起こしており、「トランプ氏くたばれ」などの罵声を浴びせているという。(ワシントン支局)
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 反トランプ派がデモをするのは良いのだが、このような過激な行動を取る人たちが一部とはいえ存在すると、反トランプ派全体の主張の正当性・信頼性を揺るがしてしまう。反トランプ派の人たち自身で、このような行動を慎むように発信していく必要があるだろう。


(4)「Trade Deals Working For All Americans」(the WHITE HOUSE President Donald J. Trump 2017/1/21)
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<前略>
This strategy starts by withdrawing from the Trans-Pacific Partnership and making certain that any new trade deals are in the interests of American workers. President Trump is committed to renegotiating NAFTA. If our partners refuse a renegotiation that gives American workers a fair deal, then the President will give notice of the United States’ intent to withdraw from NAFTA.
<後略>
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 分かっていたこととはいえ、正式なアナウンスとして「この戦略は、TPPから撤退し新しい貿易取引がアメリカの労働者の利益になることを確かめることから始まります。」とHPに掲載されたことは、安倍首相にも多少はショックでしょうね? これから新しいFTAでタフな交渉が待っているのだから・・・。

 ぜひとも、日本にとって有益な交渉と成果をお願いしたい。



追記 2017/1/21
NHK NEWS WEBの日本語訳全文はリンク切れになる可能性が高いので、日経新聞の記事もリンクして置きます。
「今日から米国第一」 トランプ大統領演説全文」(日経新聞 2017/1/21)



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Category: 政治
Published on: Sat,  21 2017 12:00
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