51%の真実

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最近の世論調査結果から考える4 〜安倍首相は最新結果をどう見たか?〜

 世論調査に関する先週の2つのエントリーで、今週出てくる内閣支持率について、私は以下の様なコメントをしていた。

世論調査は結果だけで判断するべからず!
世論調査は結果だけで判断するべからず!(サプリメンタル)

1.先週末時点で安倍内閣の支持率は50%~55%の間だろうと考えている。
2.来週の内閣支持率の数値が、50%を割るかどうかに注目したい。これが本当に潮目が変わったのかどうかの重要な判断基準になる。


 結局、今週マスメディア4社から出てきた安倍内閣の支持率(【表1】の緑ハッチング部分)は、49%~56%でかろうじて50%を維持するかのような、先週からは横ばいの結果であった。つまり、まだ潮目が変わったとは言い切れない。



【表1RDD方式によるマスメディアの世論調査結果             2017/3/14時点のデータまとめ 51%の真実 B4

朝日新聞

調査日

8/6-7

9/10-11

10/15-16

11/19-20

12/17-18

1/14-15

2/18-19

3/11-12

内閣支持

48%

52%

48%

51%

50%

54%

52%

49%

不支持

29%

29%

32%

25%

31%

26%

25%

28%

その他

23%

19%

20%

24%

19%

20%

23%

23%

毎日新聞

調査日

8/3-4

9/3-4

-

11/5-6

12/17-18

1/21-22

2/18-19

3/11-12

内閣支持

47%

46%

-

48%

51%

55%

55%

50%

不支持

34%

35%

-

31%

32%

28%

27%

31%

その他

19%

19%

-

21%

17%

17%

18%

19%

NHK

調査日

8/5-7

9/9-11

10/8-10

11/11-13

12/9-11

1/7-9

2/11-12

3/10-12

内閣支持

53%

57%

50%

55%

50%

55%

58%

51%

不支持

32%

26%

33%

26%

32%

29%

23%

31%

その他

15%

17%

17%

19%

18%

16%

19%

18%

共同通信

調査日

8/8-9

9/17-18

10/29-30

11/26-27

12/17-18

1/28-29

2/12-13

3/11-12

内閣支持

55.3%

55.7%

53.9%

60.7%

54.8%

59.6%

61.7%

55.7%

不支持

30.8%

30.0%

33.2%

30.4%

34.1%

27.2%

27.2%

30.7%

その他

13.9%

14.3%

12.9%

8.9%

11.1%

14.2%

11.1%

13.6%

TBS

調査日

8/6-7

9/3-4

10/1-2

11/5-6

12/3-4

1/14-15

2/4-5

3/4-5

内閣支持

59.7%

60.3%

57.1%

56.6%

61.0%

67.0%

65.4%

61.0%

不支持

38.0%

36.9%

40.7%

40.9%

36.6%

31.5%

33.4%

37.3%

その他

2.3%

2.8%

 2.2%

 2.4%

 2.5%

1.7%

1.2%

1.7%

日経

クイック

Vote

WEB

調査日

8/6-7

9/3-4

10/1-2

11/5-6

12/3-4

1/28-31

2/25-28

3/4-7

内閣支持

-

-

-

-

-

65.3%

63.7%

36.1%

不支持

-

-

-

-

-

34.7%

36.3%

63.9%

その他

-

-

-

-

-

-

-

-




 この結果を見て、安倍首相はホッと胸を撫で下ろしたのではないだろうか? 実際に3/13(月)の安倍首相の最初の国会答弁の表情を見ていると、余裕があり微笑みを浮かべているのが見て取れる。

 【表1】の過去のデータを遡って見てみればその理由は明らかだ。先週から今週にかけて支持率が大きく下げたとはいえ、昨年の夏~年末の頃の支持率とほとんど変わらないのである。この辺りで踏みとどまることが出来れば、まだ持っている手持ちのカードをタイミング良く切ることにより、支持率回復は可能と読んでいるに違いない。

 今回の支持率下落を止めるのに、”南スーダンPKO撤退カード”がどのくらい効果を発揮したかは確かめるすべはない。確かに影響しただろうとは思うが、多く見積もっても2~3%程度では無かったかと私は思っている。しかし安倍首相にとっては、その程度でも万が一の最悪シナリオの可能性を考えると、どうしてもカードを出さざるを得ない恐怖感(トラウマ)が先週末にはあったのだろう。

 反安倍勢力はもっと劇的な下落を期待していた分、今回の結果を見て残念な気持ちが大きいかもしれない。しかしここで”南スーダンPKO撤退カード”を使わせたことは、今後のことを考えると非常に重要な意味があったと私は思っている。

 ただやはり、この支持率”49%~56%”という数値は、非常に心もとない位置である。もし、今週のテレビ報道がこれで一段落ついたと”森友学園問題”の扱いを小さくしていたら、元の木阿弥になっていたかもしれない。籠池氏や稲田防衛相が新たな燃料を投下してくれたおかげで、もしかしたら本当に安倍首相を追い詰められる可能性が、少しだけ見えてきたように感じる。

 昨日の繰り返しになるが、参考人招致の実現と加計問題への波及が、これから更に支持率を下げていくには必要不可欠と感じる。そうすれば、稲田防衛相と大阪維新の要の2人は当然として、しぶとかった本丸の安倍首相まで辿りつけると思う。


 しかし、もしこの願望が叶ったとしても自民党政権はしぶとく生き残り、結局何も変わらなかったということになるかもしれない。それは、【表2】の政党支持率の結果から見えてくる。



【表2RDD方式による各TV局の世論調査結果(政党支持率)         2017/3/14時点のデータまとめ 51%の真実 B4

TBS

調査日

7/2-3

8/6-7

9/3-4

10/1-2

11/5-6

12/3-4

1/14-15

2/4-5

3/4-5

自民党

35.5%

36.2%

36.3%

33.4%

31.9%

34.5%

38.7%

33.9%

33.0%

民進党

7.5%

8.8%

9.3%

9.5%

9.7%

8.4%

6.7%

7.3%

8.3%

NHK

調査日

7/16-18

8/5-7

9/9-11

10/8-10

11/11-13

12/9-11

1/7-9

2/11-12

3/10-12

自民党

40.3%

38.5%

40.2%

37.1%

38.8%

39.8%

38.3%

38.2%

36.9%

民進党

10.6%

9.0%

8.3%

9.9%

9.3%

9.0%

8.7%

6.4%

7.6%

フジテレビ

FNN

産経

調査日

7/16-17

8/6-7

9/17-18

10/15-16

11/12-13

12/17-18

1/28-29

2/20-20

 

自民党

35.3%

39.9%

39.9%

40.3%

38.3%

40.7%

41.7%

36.9%

 

民進党

13.4%

9.9%

10.0%

10.3%

8.6%

9.2%

8.1%

10.8%

 

日テレ

調査日

7/15-17

8/19-21

9/16-18

10/21-23

11/18-20

12/16-18

1/20-22

2/17-19

 

自民党

38.1%

40.8%

43.8%

41.6%

42.0%

38.5%

44.0%

45.0%

 

民進党

13.1%

10.8%

12.3%

11.2%

11.5%

11.9%

7.7%

7.1%

 

テレ朝

報ステ

調査日

7/2-3

8/13-14

9/24-25

10/29-30

11/26-27

12/17-18

1/28-29

2/25-26

 

自民党

42.2%

44.0%

44.0%

48.5%

46.3%

47.5%

48.6%

49.7%

 

民進党

15.0%

13.9%

15.4%

13.7%

13.3%

14.9%

13.3%

10.8%

 

(注1)     青ハッチングしたセルが、蓮舫代表が誕生する前後の民進党支持率(赤数字が蓮舫代表誕生後の数値)

(注2)     ピンクハッチングしたセルが、岡田民進党が参院選で健闘した時期の支持率(黒数字)

(注3)     緑ハッチングしたセルが、森友学園問題で安倍政権の内閣支持率が下落した時の民進党支持率




 内閣支持率が5%前後下落しているのに対して、自民党の支持率は1%程度しか下落しておらず、対する民進党の支持率も1%程度しか上昇していないのだ。これはひとえに民進党のこの4年間の努力不足が招いた結果と言える。

 このままではもし安倍政権の崩壊を成し遂げたとしても、「2017年2回目の解散総選挙予測 ~民進党は内輪もめしてる場合じゃない!~」の【表2】のスケジュールの案2or案3を、総理大臣の顔を替えて踏襲するということに成りかねない。

 もう少し具体的な推測をすると、例えば2018年9月の総裁選までは麻生/二階/菅のうちの誰かを暫定で首相に据え、総裁選で選挙用のフレッシュな顔を選び直し、衆院選に打って出るというシナリオだ。

 そして更に最悪なのが、野党第2党が”小池新党”になってしまうという悪夢のシナリオなのだ・・・

 こんな嫌な未来が来ない様に、野党(特に民進党)には先の先まで見据えて緻密な戦略を立て、真摯な努力を続けて欲しいと願っている。



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Category: 政治
Published on: Wed,  15 2017 07:00
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世論調査 安倍内閣支持率 政党支持率 森友学園問題 参考人招致 証人喚問 加計学園問題 小池新党

1 Comments

山田  

都議選後は2018年12月~19年7月のトリプル大型選挙で国道16号の内側は都ファ王国になるのか?

大阪府と兵庫県では日本維新の会が野党第1党になり民主→民進党は影が薄くなりました。

京都府は
参院1人(改選2の4議席中、福山氏のみ)、
衆院3人(2区=左京区etc、3区=伏見区etc、6区=宇治市etc)
を民進が獲得しているのに対して、
大阪府で民進は衆院1名(辻元氏。10区=高槻市・三島郡)と比例1名(平野氏。地盤は11区=枚方市・交野市)のみでありともに地盤は京都府と隣接する。
兵庫県で民進は衆院1名(1区=神戸市中央区etc)のみ
です。

大阪府議や兵庫県議も2015年4月12日以降、民進は存在感が薄くなりました。

兵庫県は西播地域・淡路島・丹波地域・但馬地域といった自民地盤があるから自民の存在感は強く第1党を維持するが
(兵庫県で維新は尼崎市・西宮市etc阪神間に限られる)、
大阪府は維新が第1党になり自民党は吹田市・寝屋川市etcを除き存在感が薄くなりました。

2015年4月12日は京都府議会や奈良県議会でも維新議員が数名当選しています
(京都府は南部のみ、奈良県は北部のみ)。

2017年7月2日の東京都議選以降、都ファの大躍進で東京都でも民進党の存在感が薄くなりそうです。

都議選後の都ファは東京都だけでなく、
南関東1都3県を環状する国道16号(東京環状)の内側をも制しようとのことで神奈川県・埼玉県・千葉県にも既存政党潰しにかかるでしょう。

都ファは第48回衆院選公示の2018年11月27日からは1都3県で地盤を広げるでしょう。

第48回衆院選(181209)、
第19回統一地方選挙(190414、190428)、
第25回参院選(190714)
のトリプル大型選挙でどう躍進するか気になります。

神奈川・埼玉・千葉で衆院選の場合、
公明党候補者の選挙区は都ファが公明党候補者に推薦なため都ファは不出馬、
神奈川11区(横須賀市etc)と埼玉11区(深谷市・秩父市etc)は不出馬
(ともに小泉姓の地盤選挙区という共通点がある)、
神奈川17区(小田原市etc。河野氏の牙城)も不出馬、
千葉10区~12区(千葉県東部・南部方面)も勝てないと見込んで不出馬
の可能性が高いが、
その他の小選挙区はおそらく出馬でしょう。

国道16号の内側の小選挙区がどうなるか気になります。
神奈川県・埼玉県・千葉県のうち国道16号の内側は一律全て東京23区のベッドタウンですから。

東京の場合、皇居から半径45km圏は東京23区のベッドタウンとされています。

大阪の場合、本町から半径35km圏
(神戸市兵庫区・北区、三田市、京都市西京区・伏見区、奈良市街、橿原市、貝塚市まで)。
名古屋の場合、栄から半径30km圏
(四日市市、岐阜市、多治見市、岡崎市まで)
がいわゆるベッドタウン地域です。

2017/03/15 (Wed) 08:16 | EDIT | REPLY |   

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