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51%の真実

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小池劇場のゆくえ7 ~豊洲移転問題の感想 3/22までの情報から~

Category - 政治
 百条委員会では新しい事実は出て来ず、東京都民にとっては、もやもや感とストレスが溜まってしまう結果だったと思う。しかしこれは最初から予測できたことで、私は「まあもう今さら仕方がないかなぁ」と半分は諦めている。

 石原元都知事やその関係者が一番悪いことは明白だが、これまでのテレビでの豊洲問題の取り上げ方を含め、それ以外にも責任を感じるべき人がいるとずっと思っていた。

 それは当時の、都議会議員でありマスコミだ。そして、今これだけ石原元都知事をバッシングしているけれど、そんな人を4回も都知事に当選させたのは、東京都民自身だ。

 この結果を真摯に反省し肝に銘じて、これからどうすればこのようなことが繰り返されないようになるのかを、そろそろ考えるべき時期ではないだろうか?

 それが出来なければ、東京都の未来に希望は無いように思える。小池都知事が誕生する前後からの報道を見ても、その思いを強くしている。

 いつものごとく前置きが長くなったが、ここから以下2つのエントリーと、その後に3/22までに判明した情報を基に、豊洲移転問題の感想を書いてみたい。

 2016/9/4の「
小池劇場のゆくえ1 ~築地市場移転延期について~
 2016/9/26の「小池劇場のゆくえ2 ~豊洲移転問題の感想 9/25までの情報から~

 結論から先に書くと、以下の橋下氏のツイートにある「建物も安全であり地下水に環境基準を適用させる必要もない」という部分において、私は橋下氏と同じ意見である。(それ以外の部分やその他のツイートで、小池都知事の責任をことさら強調するのには賛成しないが・・・)



 まず「建物も安全」については、そのエビデンスとして昨年12/4のエントリーで取り上げた記事を再掲する。

(1)「豊洲市場「大規模改修、今後必要なし」 都が答弁」(朝日新聞 2016/12/3)
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 東京都の豊洲市場(江東区)の主要な建物の下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、都は2日、建物の大規模な改修工事は今後、必要がないとの認識を示した。同日の都議会豊洲市場移転問題特別委員会で答弁した。
 自民党議員から、盛り土の代わりに地下空間が設けられたことで耐震性に問題がないのか問われた都は、外部有識者らが建物の構造の安全性などを議論する市場問題プロジェクトチームで安全性が確認されたと説明。そのうえで、「建築基準法に基づく安全性が確認されたと認識しており、今後、建築物の主要な構造部分の変更は想定していない」とした。
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 次に「地下水に環境基準を適用させる必要もない」についてだが、3/19の専門家会議で「遮断しているため地上部は安全」と説明されている。補足しておくと、地上の環境モニター値も問題ない値を示している。

(2)「豊洲、ベンゼン基準値100倍 専門家会議「地下水管理稼働が影響」」(東京新聞 2017/3/20)
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 東京都の築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の地下水再調査で、環境基準の百倍となる有害物質のベンゼンが検出されたことについて、都の専門家会議は十九日、地下水の水位を一定に保つシステムの稼働が影響したと発表した。その上で、敷地内はコンクリートなどで覆って土壌や地下水を遮断しているため、「地上部は安全」と説明した。<後略>
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 さらに補足すると、地上部と完全に遮断している限りにおいて、地下水が環境基準どころか排水基準を超えてしまっていても何ら問題ない。(できるだけ低い値の方が良いことには違いないが。)

 2017/1/16の「小池劇場のゆくえ6 ~豊洲問題から第2幕が始まるか~」で以下の様に書いたのだが、安全宣言を出すこととはあんまり関係ないと気が付いた。

 ”(これではもう)環境基準を排水基準に変えて、安全宣言を出すことは出来ない”

 なぜなら、(2)の記事中の「環境基準超の汚染物質が急増したイメージ」に書かれている、「地下水管理システムの”浄化槽”」できちんと排水基準以下に処理されてから下水道に排水されるからだ。

 問題があるとしたら、首都直下地震などで液状化現象が起こったり、地上部と完全に遮断している状態が崩れた時だろう。ただしそんな緊急事態のケースでは、汚染が有ろうが無かろうが安全安心な営業は困難だろう。


 ところで、私は石原氏や橋下氏が言うような責任は小池都知事には無いと思うが、盛り土が無かったことが発覚し移転延期を宣言した以降の、「汚染と安全(そして安心)の関係」についてのイメージ戦略(印象操作)を、小池氏は間違ったと感じる。

 なぜなら先程の2017/1/16のエントリーに書いたように、以下が小池氏が望んだシナリオだったはずだからだ。

 ”環境基準(8回目の結果から妥協するしかなく、変更して排水基準)を下回る最終結果が出て、さまざまな問題はあったけれども安全が担保できた、よって豊洲市場への移転を決断する”

 それを自らのイメージ戦略によって、逆に難しくしてしまう状況に、結果として陥ってしまったのだ。


 だからといって、豊洲移転を中止し築地を再整備するという判断は可能な限りしたくないと考えていると思う。築地再整備の方が豊洲移転よりはるかにリスクが大きいことは、小池都知事良く解っているはずだからだ。

 このことは、以下の記事中の小池都知事の発言を読むと良く解る。

(3)「小池百合子知事「築地にさまざまな課題」 自民「情報操作」と批判 都議会特別委」(産経新聞 2017/3/17)
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<前略>都議会自民党の松田康将議員は、築地市場(中央区)について「地面を覆うコンクリートなどにヒビがあり、土が露出している部分もある」と指摘。小池百合子知事に築地の安全性に関する見解を求めた。小池氏は「改修しなければならない点がある。さまざまな課題があることは認識している」と答弁した。小池氏はこれまで「築地は法の求める安全基準を満たしている」と述べてきた。<中略>
松田氏は「豊洲では地下水を調べたが、築地は地下水を調べていない。豊洲に関して優位な情報は隠蔽(いんぺい)し情報操作、印象操作をしている。安全な豊洲への移転を止めているのは知事自身だ」と小池氏を批判した。<後略>
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 以下は今年3/9のエントリーで取り上げた記事の再掲になるが、築地の安全が豊洲より良いというのはデータで実証されたものではなく、実は思いこみに過ぎないのである。

(4)「築地市場の土壌からヒ素、基準の2.4倍 13年調査」(朝日新聞 2017/3/7)
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 築地市場(東京都中央区)の敷地内の土壌から環境基準の2・4倍にあたるヒ素などの有害物質が検出されていたことが、7日分かった。都道の建設工事にあわせて都が2013年に検査した結果で、同日に公表された。同市場の土壌から基準超の有害物質が検出されたのは初めて。
 豊洲市場への移転を延期している小池百合子都知事の判断にも影響を与えそうだ。小池氏は7日、報道陣に「現に市場として営業しているので信頼の確保がしっかりできるように。そういったことも総合的に踏まえていきたい」と述べた。
 都建設局によると、検査は、同市場の南端と対岸を結ぶ都道環状2号線の築地大橋を建設する際、都が実施した。橋台部分の土壌で、地下90センチから水1リットルあたり0・024ミリグラムのヒ素(環境基準は1リットルあたり0・01ミリグラム以下)と、同1・3ミリグラムのフッ化物(同0・8ミリグラム以下)が検出された。都は「アスファルトに覆われており、健康に影響はない」としている。
 これまで結果を公表しなかった理由について、都は「道路工事の際に土壌から環境基準超の有害物質が検出される例はあるが、その都度公表はしていない」としている。<後略>
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 今の状況は「策士、策に溺れる」といったところだろか? おそらく小池都知事も失敗したと思っているに違いない。

 必要最低限の判断材料は既に揃ってきており、小池都知事には豊洲問題を政争の具にして都議選まで長引かせるようなことはせず、できるだけ早く結論を出してくれることを願っている。


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小池劇場 豊洲移転問題

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