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51%の真実

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憲法9条が消える日

Category - 政治
 2016年8月25日に、とうとう自衛隊の「駆けつけ警護」の訓練が開始されることになった。(注1)
 昨年9月19日に成立した「安全保障関連法」は、憲法9条の基で「集団的自衛権の行使が可能か」ということが争点となったことで記憶されているが、その他にも「自衛隊の活動を飛躍的に拡大させる大きな変更」が含まれていた。(注2)
 その内の一つである「国連平和維持活動(PKO)協力法の改正」により自衛隊の武器の使用基準が緩和され、離れた場所で襲われた 他国軍や民間人を助けに向かう「駆けつけ警護」も可能になったのである。
 安倍首相は5月28日の衆院特別委で「戦闘参加はできない」と説明しているが、例え自分たちの身や保護下の国連職員そして襲われた他国軍や民間人を助ける為とはいえ、もし自衛隊が敵対する相手を殺してしまった場合に、相手側は「これは戦闘行為ではない」と認識してくれるだろうか?
 しかも南スーダンは2015年8月の紛争解決に関する合意以降も、キール大統領派とマシャール副大統領派の対立は続いており、現在でも「内戦状態である」と言っても過言ではない(注3)と思われる。このような状況下で、もし11月中旬に南スーダン派遣部隊が派遣され、実際に「駆けつけ警護」任務を付与された場合、憲法9条(注4)は改正されていないにもかかわらず、国際紛争を解決する手段として「武力の行使」が行われてしまう可能性が高い。
 憲法9条は、日本国憲法が制定されてから何も変わらず条文として存在しているにもかかわらず、その存在(理念)が実質的に消えてしまう日が目の前に迫っているのである。
 これが、国民投票が実施され憲法9条が改正された後であれば、大変残念ではあるがまだ納得せざるを得ない。しかし、そうでは無いのだ。安倍政権の解釈改憲による安保法制改悪を許してしまった日本国民の自業自得ではあるが、まさに悪夢としか言いようがない。
 この悪夢が私の妄想であったという未来が来ることを祈るのみである・・・

(注1)
「自衛隊が駆け付け警護など新任務の訓練開始、安保法制施行5カ月」(朝日新聞デジタル)より抜粋
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 [東京 24日 ロイター] - 防衛省は24日、今年3月に施行された安全保障法制に基づく新たな任務の訓練を同日から開始すると発表した。<中略>
 国連平和維持活動(PKO)の交代要員として南スーダンに11月中旬に派遣予定の部隊は、新任務の訓練を今月25日から始める。これまでPKOに派遣された部隊は、自衛または自身の保護下にある国連職員などを守る場合のみ武器の使用が許された。安保法制のもとでは、遠隔地まで救助に赴く「駆け付け警護」や、宿営地を他国部隊と共同で守ることが可能になる。
 稲田朋美防衛相は同日午前、記者団に対し「厳しさを増す中での日本の防衛、さらには憲法の許す範囲の中での自衛隊の貢献も期待をされているので、しっかりと訓練をすることが重要だと思っている」と語った。<中略>
 11月中旬の南スーダン派遣部隊に実際に新任務を付与するかどうかは、訓練の習熟度と現地情勢を勘案して国家安全保障会議(NSC)が審査。閣議で決定する。<後略>
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(注2)
「自衛隊、外れる制約 何が変わる?論点を検証」(朝日新聞デジタル)より引用
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 集団的自衛権の行使については、日本が直接攻撃を受けていなくても、他国への攻撃で国の存立を脅かす明白な危険がある「存立危機事態」と認められれば、自衛隊が海外で武力を使えるようになる。
 自衛隊の後方支援活動については、「重要影響事態」もしくは国際社会の平和や安全を脅かす「国際平和共同対処事態」であると政府が判断すれば、「地球上のどこへでも」自衛隊を「他国軍の後方支援」に派遣することができるようになった。活動場所の判断基準も、派遣期間中は戦闘が起きないと想定する「非戦闘地域」から「現在戦闘が行われている場所以外」と緩和された。
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(注3)
「南スーダン情勢悪化の中訓練=警備要員増員検討も-安保法制でPKO部隊・陸自」(時事ドットコム)より抜粋
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<前略>
南スーダンでは7月に急激に治安が悪化し、現地にいる部隊が宿営地外での活動を一時見合わせた。
<後略>
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(注4)
●憲9条条文
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1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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改訂 2016/9/22
過剰なハイライト(色つけと太字)を外して読み易くしたつもりです。

追記 2016/8/30
(注3)を新たに追加し、当初の(注3)は(注4)に繰り下げました。




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憲法9条 安保法制 南スーダン PKO 自衛隊 賭けつけ警護

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  •  自衛官が血を流し、流させる日が近づいた。駆けつけ警護の訓練開始。
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