印象操作で手柄横取り、安倍官邸の五輪謀略&北朝鮮、核実験いったん通告も中国が警告

(1)「五輪、都が国に支出要望…開会式など20項目」(読売新聞 2017/5/12)
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 2020年東京五輪・パラリンピックの経費負担を巡り、東京都が国に対し、聖火リレーや開閉会式の開催費など約20項目の経費負担を求めたことが11日、明らかになった。
 都の要求について、国は拒否する姿勢で、都が大部分の経費を負担せざるを得ない状況だ。
 東京大会の経費は最大1兆8000億円と試算されており、このうち、大会運営費を中心に、約7500億円の費用に関し、負担者が決まっていない。大会関係者によると、負担未定分の経費について、都は4月中旬の協議で、〈1〉聖火リレーや開閉会式の開催費〈2〉大会期間中の公共交通機関の無償化費用〈3〉暑さ対策費〈4〉自治体の常設施設の改修費――などの負担を国に肩代わりするよう打診した。都側は約20項目の具体的な経費を提示しなかったが、大会関係者は「すべて含めれば、1000億円以上になるだろう」と見積もっている。<後略>
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(注1)「オリンピックに都市名が付くのはなぜ?」(日本経済新聞 プラスワン 2011/7/20 [日経プラスワン2011年7月16日付])

(2)「印象操作で手柄横取り 安倍官邸“五輪謀略”に小池知事激怒」日刊ゲンダイ 2017/5/13)
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「完全にハメられた」――。東京都の小池知事が安倍政権に激怒しているという。
 小池知事は11日、官邸で安倍首相と会談し、2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場の仮設整備費を都が全額負担することを伝達。安倍首相の鶴の一声に慌てた小池知事が急転直下で決断したように報道されているが、小池サイドは「まったく違う」とカンカンだ。
 発端は9日に開かれた関東の9つの自治体トップが集まった会議だった。<中略>
 会議後、その日のうちに神奈川、千葉、埼玉の知事3人が、官邸を訪問。菅官房長官に「非常事態だ」「費用負担を早く決めてもらわないと五輪を成功に導けない」と泣きついた。
「菅長官はその場で総理に取り次ぎ、3知事は総理とも面会。早期に結論が出るよう協力を求めた。<中略>
■会談直前に“官邸主導”演出
 安倍首相が動いたことで、2日後の11日に小池知事が急いで結論を出したという格好だ。それにしても、ちょうど安倍首相の日程が空いていたり、丸川を同席させたり、ちょっとタイミングが良すぎる。<後略>
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●5/12のエントリー「都民ファーストは小池ファースト・・・」でも書いたように、今回は小池都知事の戦略が裏目に出て安倍首相にまんまとうまく利用されてしまったということだと思う。

●しかし、確かにオリンピック憲章で「五輪を開く責任は都市にある」となっており、「国の影響力を抑えよう」という建前がある(注1)とはいえ、それをいいことに立場を使い分け逆手にとって、ちゃっかりと自分の都合の良いように利用している、安倍首相と菅官房長官そして五輪組織委員会の森会長以下関係者面々のあくどい行為には、小池都知事以上の腹黒さが透けて見える。

●国民は事の本質をしっかりと見極めなければならない。


(3)「北朝鮮 核実験いったん通告も、中国が「国境封鎖」と警告」(TBS NEWS 2017/5/12)
※重要な情報の為、全文を転記させて頂きました。JNN関係者の皆様には大変申し訳ありません。
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 北朝鮮をめぐる新たな動きです。北朝鮮が先月下旬、6度目の核実験を行うと中国に通告し、これに対して中国が、強行すれば国境を封鎖すると警告していたことがJNNの取材で分かりました。アメリカを通じ、日本にも伝えられていたという核実験の通告。6度目の核実験は今も行われていません。
 「4月20日に核実験を行う」
 北朝鮮は先月18日、2日後の20日に核実験を行うと中国に対して通告していたことが外交筋への取材で分かりました。当時、北朝鮮は6度目の核実験の準備が整い、いつでも実行できると公言していました。
 「最高指導部が決断した時、決断した場所で核実験は行われるだろう」(ハン・ソンリョル外務次官、先月14日)
 通告を受けて北朝鮮と国境を接する中国東北部では、警察が核実験による揺れや被害に備え、徹夜の態勢を敷いたと言います。
Q.(先月)19日の夜に待機するよう言われた?
 「そういう指示はありました」(中国東北部の警察官)
Q.北朝鮮が核実験をするからと?
 「次の日になって聞きました」(中国東北部の警察官)
 中国は通告があったことをアメリカに伝えるとともに、北朝鮮に対し、「核実験を強行すれば中朝国境を長期間にわたって封鎖する」と警告したということです。
 「中国は『北朝鮮に核実験を自制するよう求めた』と伝えてきました。更に『核実験を行った場合には独自制裁に乗り出す』と北朝鮮に通告したとも中国は伝えてきました」(アメリカ ティラーソン国務長官、先月27日)
 核実験の通告についてはアメリカから日本にも伝えられ、警戒態勢が取られましたが、結局、20日に核実験は行われませんでした。
 中国の言う封鎖の対象は陸の国境だけでなく海も含まれていて、食料や生活物資なども含む中国から北朝鮮への物流が全て止まることを意味します。
 貿易の9割を占める中国との国境の封鎖は、北朝鮮にとって死活問題となるのは間違いなく、中国の警告を受けて核実験を取りやめた可能性はあります。
 「習近平国家主席が一生懸命に取り組んでくれると確信しています」(トランプ大統領、先月21日)
 トランプ大統領はこの頃、たびたび習近平国家主席を高く評価する発言をしていますが、その背景には、こうした中国の動きがあったものとみられます。
 一方、北朝鮮は中国を異例の名指しで批判。
 「中国はアメリカに同調し、朝中関係のレッドラインを乱暴に踏みにじった」(朝鮮中央通信、3日)
 これまで制裁の強化には一貫して慎重な姿勢を取ってきた同盟国・中国からの強い圧力に対する北朝鮮の苛立ちが透けて見えます。
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(4)「北朝鮮、弾道ミサイル発射の兆候 文政権でも挑発か」朝日新聞 2017/5/13)
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北朝鮮西部、平安北道亀城(ピョンアンブクトクソン)市付近の飛行場で13日未明、弾道ミサイルの発射に向けた動きがあったと軍事関係筋が明らかにした。実際に発射されたかどうかは確認されていない。韓国で南北対話を重視する文在寅(ムンジェイン)政権が誕生したが、北朝鮮は軍事挑発を続ける方針とみられる。
 同筋によれば、飛行場に移動発射台が展開。13日未明までに、ミサイルを起立させる作業が行われたという。北朝鮮は従来、実際の軍事作戦も想定し、夜明けと同時に発射するケースが多い。米韓両軍は13日昼の時点で、ミサイル発射の事実を確認していない。<後略>
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●JNNのスクープでは、4月中旬から下旬が如何に危機的状況であったか、そして中国が危機を阻止するために如何に本気で行動したかが良く解る。

●しかし、この情報を中国が明らかにするのは少し早すぎたという気がする。金正恩委員長のつまらないプライドを刺激し、中国を兆発する為に弾道ミサイル発射実験を行う可能性が有ると思うからだ。

●今のところ、米国と北朝鮮は武力では無く対話での解決の方向に向かっているが、トランプ大統領の足元も「ロシアゲート」で揺らいで来ている為、金正恩委員長が強気の戦略を取る可能性も捨てきれず、まだまだ予断は許さない状況が続くと思われる。



追記 2017/5/14 6:10 NHK速報より

 早速、韓国の聯合ニュースが「北朝鮮が何らかの飛翔体一発を発射」と速報しましたね・・・。


追記 2017/5/14 10:00

(5)「北朝鮮ミサイル、高高度のロフテッド軌道か 政府NSC」朝日新聞 2017/5/14)
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 政府は14日朝、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開いた。菅義偉官房長官は会議後の記者会見で、ミサイルは北朝鮮西部の亀城(クソン)から発射され、約30分間で約800キロ飛んだことを明らかにした。落下地点は朝鮮半島から東に約400キロの日本海上だったが、日本の排他的経済水域(EEZ)の外だと推定されるという。<後略>
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●今回のミサイル実験は、実質ICBM実験であった可能性が非常に高く、しかも成功したと思われる。

●米国がまだ夜の為、正式なコメントが出て来ておらずトランプ大統領の考えは判らないが、今後北朝鮮が核実験を行うか否かと米国がどのような反応を示すかを注意深く見守る必要があると思う。



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