(1)「無理筋が現実に…加計学園「総理の意向」文書を全文公開」(日刊ゲンダイ 2017/5/18)
※A4判8枚の文書をDLし転載させて頂きました。大変申し訳ありません。








私の感想も、まさに日刊ゲンダイが以下の記事に書いている通りだ。
(2)「安倍首相関与の決定的文書 これで知らぬ存ぜぬは通じない」(日刊ゲンダイ 2017/5/18)
そして特に私が限りなく黒に近いと感じる理由は、以下の文面だ。
【2枚目】
○(官邸の最高レベル(つまり安倍首相?)から)平成30年4月開学で早くやれ、と言われても、(後で問題にならない様に)手続きはちゃんと踏まないといけない。
※( )部分は、おそらくこのような意味が含まれているだろうと思われる文言を、私が追記しました。
文科省の官僚としては、いくら安倍首相の命令でも危ない橋は渡りたく無い、それでもやれというなら問題無いように体裁だけは整えたいという思いが伝わってくる。
あからさまでは無いだろうが、安倍首相の「働きかけ」がなければ、これ以降の加計学園を優遇するような動きにはなっていないだろう。
そして8枚を通して読むと、「文書が事実かどうかわからない(信憑性が定かでない)」として、とぼけた答弁を繰り返している義家文科副大臣と萩生田内閣官房副長官と齋藤農水副大臣も、どっぷりと関与していることは明白だ。(菅官房長官、麻生副総理、石破元農水大臣なども知らなかったでは済まされないだろう。)
しかし、18日に朝日新聞が日時記録があることをスクープした後でも、自民党関係者の答弁や対応が変わらない状況を見ていると、このままでは森友学園事件と同様に、まんまと逃げられる可能性が高いと感じる。
(3)「加計計画「できない選択肢ない」 内閣府要求の日時記録」(朝日新聞 2017/5/18)
さらに田崎史郎氏によると、既にこの文書の出所を官邸は把握している(つまり文書が本物だと暗に認めている)ということらしいので、このままズルズルととぼけた答弁を許していれば、結局逃げられてしまうばかりか情報元が更に貧乏くじを引いただけで幕引きされてしまうだろう。
情報元の官僚の方には法的処罰を覚悟してもらわねばならないが、一刻も早く覚悟を決めて名乗り出てもらう方が戦略としては正しい、逆にそうしなければ、安倍首相を追い込める可能性はほとんどないと感じる。(しかしこればかりは、本人の承諾がなければ強引に進めることはできない。)
朗報としては以下の記事にある様に、、北村直人・日本獣医師会顧問(元自民党衆院議員)が朝日新聞の取材に対し、「文書に書かれていることは事実だ」と語っていることだ。
(4)「「書かれていること事実」 文書に実名の獣医師会顧問」(朝日新聞 2017/5/18)
このように、流出文書に出てくる人たちの証言をひとりひとり聞き、事実を暴き出しながらとぼけた答弁の矛盾点をついて追い込んで行くしかないのだろう。
相手が古だぬきの様に狡猾なのだから、簡単に行かないのは仕方が無い。正統派の戦略で愚直にあきらめずに追い込んで行く信念が必要だ。
p.s.
それにしても、この流出文章を読んでもあんな生ぬるいコメントしかできないマスメディア(テレビ報関係者)の対応を見るにつけ、本当に自民党政権に牙をもがれ、忖度を植え付けられてしまったのだなぁと感じる・・・