51%の真実

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加計学園事件 ~そろそろ秋の臨時国会に向けた戦略を練る必要がある~

 加計学園事件(アベンドゲート)の「総理の意向文書」の存在を拒否し続け、壊れたレコード(?)のように「文科省において検討した結果、出所や入手経路が明らかにされていない文書については、その存否や内容などの確認の調査を行う必要がないと判断した」と繰り返す菅官房長官。

 さすがに官邸に忖度していた記者たちも怒りが抑えきれず、記者会見で厳しく再調査しない理由を問い正し始めた。(遅いよ・・・)

(1)「【報ステ】文科職員“証言”も「文書の存在」認めず」(テレ朝news 2017/6/8)
※全文転記させて頂きました。大変申し訳ありません。
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加計学園による獣医学部の新設計画をめぐり『官邸の最高レベルが言っている』などと書かれた文書とメールについて、菅官房長官の記者会見で、記者との激しいやり取りが展開された。文部科学省の現職職員が7日、文書は省内の複数の部署で共有されていたと証言している。この証言が嘘だと思うか問われた菅長官は「嘘だとは言っていない。文科省において検討した結果、出所や入手経路が明らかにされていない文書については、その存否や内容などの確認の調査を行う必要がないと判断した」と語った。その後も「再調査はしないと文科省が判断した」と繰り返した。判断を任された文科省の常磐高等教育局長は「調査する考えはない」と述べた。
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 報道ステーションは、他局の報道番組よりもこの記者会見のやり取りを長くできるだけカットしないように放送していた。これは菅官房長官の応答が、如何に国民を舐めきって馬鹿にしたものかを明確に伝える上で非常に意味のあるやり方だったと思う。

 これで国民が怒りを今週末の内閣支持率低下で示さないとしたら、もう安倍政権を追い詰める手立ては無いだろう。(ちなみに今週の日経クイックVoteでは、いつものごとく支持率が回復してました・・・。これに関しては、6/1のエントリーに追記しました。)


 ネットの安倍応援団は、同じような質問を繰り返した記者の方が異常だという印象操作を行っているが、ほとんど一字一句変らない菅官房長官の答えの方がよっぽど不気味で気持ち悪い。

(2)「菅官房長官の会見で女性記者がまた質問連発「同じ質問繰り返さないで」の注意にも言い返す始末」(BuzzNews.JP 2017/6/?)
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6月6日の菅官房長官記者会見で、官房長官に対し「出会い系バーに足を運んで実情を知るべき」などと勧めていた(関連記事参照)東京新聞の女性記者が、6月8日の会見でも再び質問を連発し、挙句の果てには注意に言い返すという一幕がありました(画像は政府インターネットテレビより)。<後略>
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 このサイトはいわゆるフェイクニュースサイトに近いと感じる。サイト名はBuzFeedと錯覚させたいのだろうか?


 加計学園事件が都議選にも影響を与える可能性が出てきて、流石に公明党もこの状況を憂慮し始めた様で、国民へのガス抜きと言い訳の為に漆原氏に苦言を言わせたようだ。

(3)「公明・漆原良夫氏「カッとするのでなく…」 安倍晋三首相の答弁にやんわり苦言」(産経ニュース 2017/6/8)
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 公明党の漆原良夫中央幹事会会長は8日の記者会見で、<中略>
参院決算委員会などでの首相の答弁を念頭に「野党にワッと言われてカッとくるのではなく、野党の質問を通じて、国民にご理解いただくという姿勢で述べたほうが理解を得られるのではないか」と述べた。
 また、新設計画をめぐり「総理の意向」と記載された文書について菅氏が「怪文書のようなもの」としていることに関し、漆原氏は「なぜ怪文書みたいなのか、なぜ(文科省が)再調査しなくていいのか、官房長官の口から国民に分かるように説明してもらうのが望ましい」と述べた。<後略>
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 本当に「やんわり」とした苦言で、後で言い訳できるようにする為の見せかけのように感じる。また、最初に安倍政権を強く庇護してしまった山口代表も雲隠れしていないで、自ら発言したらいかがだろうか?

 さらに自民党内からも異論が出て来ている。

(4)「強弁に前閣僚からも異論」(JCC 2017/6/8)
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06/08 07:05 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
<7時のニュースまとめ>強弁に前閣僚からも異論
安倍内閣の閣僚経験者も批判している。<中略>
自民党・中谷元前防衛大臣は「私は調査すべきだと思う」とコメント。
中谷前防衛相は防衛大臣時代に流出した内部文書の存在を指摘され調査した経験がある。<後略>
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(5)「えこひいきを… 前防衛相、首相に「あいうえお」で忠告」(朝日新聞 2017/6/3)
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 前防衛相の中谷元・衆院議員(高知1区)は3日、高知県南国市で開かれた自民党支部大会でのあいさつで、加計学園や森友学園を巡る問題に触れ、「もりそば、かけそば。忖度(そんたく)したのかという問題があるが、しっかり政府が答えを出すべきだ。李下(りか)に冠を正さずで、政治に公正性がなければ国民の理解は得られない」と述べた。
 中谷氏は、支部長を務める党県第1選挙区支部大会の冒頭であいさつ。両学園の問題について「安倍晋三首相に『あいうえお』の5文字を贈りたい。あせらず、いばらず、うかれず、えこひいきをせず、おごらず」と忠告した。<後略>
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 中谷元前防衛大臣の発言はガス抜きなのか、安倍政権の傲慢さや自民党の情けなさを戒める為なのかは判らないが、取りあえずは歓迎したい。


 こうしてニュースを見ていると、安倍政権が最大の危機を迎えていることは確かなのだが、これまでの前例を考えると、6/18(日)辺りでの通常国会閉会を境にして、せっかくここまで盛り上がった安倍政権打倒の機運が一気に萎んで、9月の臨時国会が始まるころには元の木阿弥になっている悪夢が頭をよぎる。

 もうそろそろ、9月までどうやって森友・加計学園事件やお友達優遇問題を忘れずに、9月の臨時国会で継続追及できるか戦略を練らなければならない時期に来ているだろう。

(6)「加計学園 定員の妥当性調査へ 8月に認可判断 設置審」(毎日新聞 2017/5/31)
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 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に新設を予定している獣医学部について、設置の可否を審査している文部科学省の大学設置・学校法人審議会が、6月5日に愛媛県今治市の建設予定地で実地審査する方針を固めた。加計学園の獣医学部の定員は全国平均の3倍近くに達し、教員や施設の態勢に問題がないか確認するため、実態を調べる必要があると判断した。審議会は実地審査を踏まえて慎重に議論を進め、8月末に認可・不認可を決める。 <後略>
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 通常国会閉会から7月初旬までは、東京都議選に話題を奪われるだろう。その後も7月~9月中旬までは、北朝鮮問題や安倍首相の来遊そして内閣改造などで、話題を逸らされる可能性が高い。

 加計学園事件で安倍政権追及を継続するにあたり、今後の重要な指標は8月末の加計学園の認可・不認可の判断になるだろう。

 ここに向かって、継続して新しい疑惑や話題を提供し、国民の関心と怒りを保ち続けることが出来るかがポイントになるだろう。調査能力という観点で民進党はあんまり役に立ちそうにないので、文科省やマスメディアがどれだけ真相に迫り証拠を提示できるかにかかっているだろう。

 安倍政権の粘り腰を甘く見てはいけない。国会会期末までの短期決戦で決めようと焦って奥の手のカードを切らずることなく、長期戦を覚悟して戦略を立てることが必要だ。安倍独裁の岩盤を砕くには、緻密かつ根気よく攻めなければならない。

 国民は不正を許せないのであれば、まずは今週末の内閣支持率を大きく下げ、安倍政権も盤石では無いことを見せつけることだ。そして、時間が経つと関心を無くしてしまう(熱しやすく冷めやすい)日本人の悪い性質をしっかりと自覚して、不正は正さなければならないという気持ちを持ち続ける努力が必要なのだ。



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Category: 政治
Published on: Fri,  09 2017 11:00
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加計学園事件(アベンドゲート) 森友学園事件(アッキード)

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