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51%の真実

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「こんな人たち」発言の波紋 ~問題の本質と安倍応援団の擁護発言の異様さ~

 都議選の自民党惨敗については、THIS(豊田、萩生田、稲田、下村)の醜聞の影響もあっただろうが、安倍首相のこれまでの発言や態度に対する国民の嫌悪感の積み重ねがあり、最終日の「こんな人たち」発言が一番の悪影響を与えたことは明白だろうと思う。

 大きく流れが変わったのは、森友学園事件での「関わっていたら辞める」発言だと思うが、全ては安倍首相の「大人げなさ」が招いたことで、「こんな人たち」発言はその最たるものであろう。

 安倍首相は「安倍やめろ」コールの一団が特異な集団だと判断し、「こんな人たち」と発言したのであろうが、思ったよりも国民全体の思いを代弁していたということに気が付かず、都民や国民全体から反感を買ってしまったのは自業自得としか言いようがない。

(1)「「こんな人たち」発言、敵味方を峻別 首相演説が波紋」(朝日新聞 2017/7/6)
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<前略>
 安倍首相の発言は、都議選の投開票日前日の1日夕、東京・秋葉原の街頭で行われた自民候補の応援演説の場で出た。秋葉原は首相が国政選挙の演説の締めくくりに選ぶ「聖地」だが、都議選で初の街頭演説となった首相の演説の最中、聴衆の一部から「帰れ」「やめろ」コールがわき起こった。
 すると首相は、連呼している人たちの方向を指さし、「憎悪からは何も生まれない。こんな人たちに負けるわけにはいかない」などと反論した。
 首相が指さした聴衆は、首相らが乗った選挙カーの向かいで、日の丸を振る自民支援者らに取り囲まれるように陣取っていた。「安倍やめろ」と書かれた横断幕を広げたり、安倍政権を批判する言葉が書かれたプラカードを掲げたりもしていた。ツイッターなどで参加を呼びかける動きがあったという。通りがかりの人の中にも、一緒に「やめろ」などと声を合わせる人もいた。
 基本的に「やめろ」コールが起きている最中でも、マイクを通して首相の声を聞き取ることができたが、抗議している人たちの近くでは、聞きづらかった可能性はある。
<後略>
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(2)「秋葉原の安倍晋三首相の演説で、「安倍やめろ」のコールをしたのは誰?“場外戦”に発展も」(産経ニュース 2017/7/7)
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 安倍晋三首相が東京・秋葉原で東京都議選の街頭演説を行った際、「辞めろ」などと罵声を浴びせた集団に、在日外国人に対する差別に極端な反対運動をすることで知られる「対レイシスト行動集団」(旧レイシストをしばき隊)のメンバーがいたことが7日までに、分かった。
 1日に秋葉原で行われた演説会場には森友学園の籠池泰典(かごいけ・やすのり)理事長(64)夫妻が登場し、テレビカメラが殺到した。複数のインターネットサイト上での投稿で、その籠池夫妻のそばにいたことが明らかにされたのが、対レイシスト行動集団の野間易通(のま・やすみち)代表(50)らだった。
 また、現場で掲げられた「安倍やめろ」と書かれた巨大横断幕と、平成27年に「レイシストをしばき隊」が作った横断幕との類似点を指摘する声がツイッターなどに投稿された。<中略>
<後略>
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 朝日新聞と産経新聞の記事をリンクしたのは、反安倍・親安倍のスタンスの違いが良く判るからだ。そして別に産経新聞が悪いと言っている訳ではなく、事実として「辞めろ」などと罵声を浴びせた集団に、旧しばき隊のメンバーが居たことを伝えることは、マスメディアの義務でもあると思う。

 テレビではどうしても一部分が切り取られ、全体像が見えにくくなってしまう問題がある。それを新聞やネットの情報で補足し、正しい状況が解るようにすることはとても重要なことだ。

 あとは、これらの情報を国民がどのように判断するかだ。もし安倍首相が罠に嵌められたと思ったのなら、これからの閉会中審査や内閣改造で、少しずつ安倍首相の支持率は元に戻っていくだろうし、そうでなければ支持率は低迷したままだろう。(他にも様々な要因が絡んでくるので、一概に支持率の動向だけで判断するのは危険だが。)


 都議選後に、安倍応援団の擁護発言が沢山出てきているのだが、どれも私から見ると首をかしげざるを得ない発言ばかりだ。

(3)「菅官房長官が安倍演説を擁護 「こんな人たち」発言は「常識的」なのか」( 2017/7/4)
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<前略>
東京新聞の記者は菅義偉官房長官の会見で、安倍氏の発言を「有権者をある意味、軽視している」と非難。菅氏は、発言に問題は「全くない」上、「きわめて常識的」だと主張している。
<中略>
■東京新聞記者「有権者をある意味軽視しているかのような発言だとも思える」
発言は、7月3日午後に行われた官房長官会見でも問題視された。東京新聞記者の
“「有権者をある意味軽視しているかのような発言だとも思える。このような発言自体に問題があると思わないか」
という質問に対して、菅氏は
“「全くあると思わない」
と主張。その理由を求められても、
“「ないからです。発言は自由です」
と突き放した。
■菅氏は「民主主義国家ですから」繰り返す
「発言は自由」の意味を問われると、菅氏は
“「選挙応援は自由じゃないですか。当然そうでしょう?民主主義国家ですから」
“「民主主義国家ですから、そこの許容の範囲はあるでしょうし、総理はきわめて常識的な発言ではないですか?それこそ、そうした発言を縛ること自体あり得ないと思う」
と主張した。
これに対して、東京新聞記者が興奮した様子で
“「『きわめて常識的な発言だ』と。つまり、有権者である国民の声が出ているけど、このような人には負けない、と言うこと自体は、民主主義国家なのだから、首相が言うのはきわめて常識的な発言だと、そういう理解でいいか」
と念を押すと、菅氏は
“「人の発言を妨害するようなことだったのではないか。ですから総理としては、そういう発言をしたのではないか。ですから、そういう人たちも含めて日本は民主国家ですから、そういう中で発言をしたわけだ」
と答えた。翌7月4日の記者会見でも同様のやり取りが展開され、菅氏は
“「選挙というのは、まさに民主主義国家の原点。ですから総理がそこに選挙で政策を訴えようとしているときに妨害的行為があったことは事実ではないか。私はきわめて残念だったと思いますよ?」
などと安倍氏の発言に問題はなかったとの主張を改めて展開。演説の動画を確認したところ
“「『安倍、菅、監獄へ』という、大きな(掲示)物もあった」
として、聴衆の主張を問題視した。
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 菅官房長官は内閣改造後もそのまま続投の方向のようだが、これまで常識的のように思われていた菅氏が、これほどまでに国民の感性からズレた感覚の持ち主だとは思ってもいなかった。(安倍首相を庇う為に、心にもない擁護発言をせざるを得ないのだろうか?)

 安倍首相は、加計学園事件を追及する朝日新聞の記事を「言論テロ」と考えるような人物なのだ。(注1)

(注1)「【加計学園問題】安倍晋三首相が「朝日新聞は言論テロ」に「いいね!」 朝日記者が菅義偉官房長官に事実関係ただす」(産経ニュース 2017/5/22)

 そんな人が放つ「こんな人たち」が常識的な範疇で出て来たものとは、どんなにお人よしな人でも信じ難いだろう。自分を批判する人たちは、みんな敵だと思っていても何ら不思議ではない。


(4)「百田尚樹氏「私なら、もっと汚い言葉で罵っています」 安倍首相の「こんな人たち」発言に持論」(HuffPost Japan | 執筆者: 中野渉 2017/7/4)
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<前略>
参加者から「帰れコールを受けた安倍首相の対応は上手ではなかった。アドバイスは」と問われ、次のように述べた。

今の話は非常に面白い話でありまして、秋葉原で大勢の聴衆が総理の演説を聞きました。ところがこれを報道した日本のテレビ局は、画像の切り取りをやりました。日本のテレビ局が報道した画面を見ると、聴衆まるで全員が「安倍帰れ」というふうな映像に見えます。ところが実際の映像は、ものすごい広いところに大勢の人がいます。そしてそこのわずか一角だけ、動員された安倍反対派がそこに集結していました。
安倍総理を取り囲む360度の周辺は、ほとんどが安倍総理の話を聞きたい、あるいは安倍総理を応援したいという人で埋まっていました。ところが一角だけ、わずか30メートル四方の一角だけ反対派が陣取っていました。ところが日本のテレビ局は、その一角の周辺にだけに集まっていました。
そして決して全体を写さずに、その一角をクローズアップしてテレビで放送していました。非常に汚い報道のやり方です。そして、安倍総理に向かって彼らは非常に汚いヤジを飛ばしました。ある一角からだけ、そのヤジが飛んでいました。それで安倍総理は「こんなやつに負けるわけにはいかない」と言いました。アドバイスと問われましたが、私なら、もっと汚い言葉で罵っています。

さらに別の参加者から「私は現場にいました。全方位から、安倍総理への批判の文言は飛んでいました。百田さんがおっしゃるような汚い言葉ではありません。ちゃんとした正当な批判でした。『国会をちゃんと開け』『嘘をつくな』とか。百田さんは現場に行ったのでしょうか」と問われ、百田氏は「行っていません」ときっぱり答えた。

さらに質問者が「じゃあ、百田さんこそフェイクニュースではないですか」と突っ込まれると、次のように答えた。

全体像を捉えるのは非常に難しいです。全体の場を捉えるには、全部調査しないといけません。私はある意味、極端な形で申し上げました。もちろん周りにも、安倍総理を批判する人はいたでしょう。ただし私が言いたかったのは、安倍総理を批判する一団がある所に集められていたということです。

そしてテレビはそこを集中的に放送したということ、私はこれが言いたかったんです。私は全体の写真を見ています。私はその現場には行っていませんが、全体の写真は見ていますが、各地に日の丸の旗が上がっていました。テレビでは、これはほとんど見ることはありませんでした。
<後略>
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 色んな日本のテレビ局の報道を見たが、百田氏の言う程一部が切り取られ偏向した報道では無かったと思う。百田氏は思い込みと自分の考えへの偏向が激し過ぎるのでは無いだろうか?


(5)「「安倍首相の『こんな人たち』発言は多様性の軽視」 高木美保の発言がネット上で話題に」( 2017/7/5)
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<前略>
高木さんは「総理である以上、もっと冷静に対応してほしかった」と安倍首相を批判した。
「(森友学園問題や加計学園問題など)政権内の緩みがあったことは事実。それにもかかわらず有権者に対して『こんな人たち』と言ってしまったのは政治家として、総理として、民主主義や多様性の重要さを軽んじている」
コメンテーターの玉川徹さんも、「負けるわけにはいけない」という発言は、反対している人たちを「敵」扱いするもの「反対している人たちを自分たちの方に向かわせる力量がなければ政治家としてダメ」と非難した。
しかし、田崎さんは安倍首相を擁護。「街頭演説をいろいろ見てきたが、各党党首の発言を妨害するような行為は初めて。批判する側も安倍さんの意見の発信を認めないと民主主義は成り立たない」「選挙戦なのだから、勝ち負けを語るのは当然だ」と語った。
<後略>
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 田崎氏の「批判する側も安倍さんの意見の発信を認めないと民主主義は成り立たない」は、的外れだと思う。安倍首相は自分の都合の良い様に、国会やテレビや新聞やネットで国民に発信しているのだ。

 国民も世論調査や今ではネット上で反論を発信することが出来るが、安倍首相の目の前で直接意見をぶつけることは、あの秋葉原の街頭でしか出来なかったのだ。(安倍首相が逃げ回っていたのだから。)

 「選挙戦なのだから、勝ち負けを語るのは当然だ」というが、自分達の声を聞かない安倍首相に、国民が反論の声を上げるのもまた当然のことなのだ。



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Category - クローズアップ(雑多)

こんな人たち発言 安倍やめろコール 旧レイシストをしばき隊

1 Comments

山田  

安倍首相は都議選大惨敗を予測していた

安倍首相(62)は2017年通常国会を早く閉幕しましたが、
森友・加計問題の追及からも逃げたいのが明らかでした。

安倍首相は
6月22日は那覇市で宿泊、
23日は恒例の沖縄終戦記念祭(沖縄県南城市)に出席した後に那覇空港から神戸空港へ飛行機で移動し神戸市中央区で宿泊、
24日は神戸市中央区のホテルでシンポジウムを行った後に
安倍首相の元職場だった神戸製鋼神戸製鉄所(神戸市灘区)へ39年ぶりに訪問した後に
神鋼マン時代以来長年行きつけの有馬温泉(神戸市北区)へ宿泊、
25日は有馬温泉からタクシーで新大阪駅から新幹線で帰京だったようですが、
都議選は大惨敗を予測していたか最終日以外は演説せず公民館等で住民向け演説に過ぎませんでした。

7月1日、千代田区の秋葉原駅前にて都議選で最初で最後の安倍演説でした。

2012年12月15日(衆院)、
2013年7月20日(参院)、
2014年12月13日(衆院)、
2016年7月9日(参院)
の秋葉原演説は投票日の前日であり安倍首相の勝てるジンクスがありましたが、
2017年7月1日(都議)はついにとうとう安倍首相が落ち目になったと感じました。

アベノミクスで若者(15~34歳)の雇用を増やしましたが、
若者の正社員雇用率は低いままです。

2017/07/11 (Tue) 01:40 | EDIT | REPLY |   

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