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小池劇場のゆくえ1 ~築地市場移転延期について~

 8/31(水)に小池都知事が、築地市場の豊洲新市場への移転は延期すると正式に表明した。「築地市場移転問題で小池都知事が会見(全文1)」を参照して、その要点を纏めてみた。
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表明内容
 11月7日予定の築地市場の豊洲新市場への移転を延期する
 11月2日予定の築地場内市場の閉鎖、およびその後の解体工事も延期する
 市場問題プロジェクトチームを立ち上げる
  (1) 土壌の汚染の安全性を、全9回のの地下水モニタリングの結果を確認をしてから判断をする
  (2) 豊洲新市場の使い勝手が悪いという不満に対する改善策チェックする
  (3) 豊洲新市場に関する経済的な観点からの事業の継続性、予算の適正性を調査する
 新たな移転時期
  これらの調査の進展を待ち、できる限り速やかに判断をする

延期理由
 (1) 安全性への懸念
   2014年の11月18日から全9回の地下水モニタリング予定が、第9回が完了する前に豊洲市場を開場予定
 (2) 巨額かつ不透明な費用の増大
   2011年の3926億円が2015年の3月時点で5884億円へ、特に建物建設費が990億円から2752億円へ膨張
 (3) 情報公開の不足
   土壌汚染対策状況、建設費の増加などに関し、適切な情報開示、情報公開が行われていなかった
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会見を聞いての感想
●延期理由の(2)と(3)は移転してから調査しても良く、延長の理由にはならないのではないか。
●土壌汚染の安全性は重要な延期理由である。しかし(三菱自動車のような不正が無いことが前提だが)、これまで7回の調査では環境汚染基準を下回る数値である。延期判断の前に、早急に水質モニタリングの生データを含めた妥当性の確認を行い、判断すべきであった。9回の判断でも7回の判断と大きく変わる可能性は小さいのではないかと思う。
●私の結論としては、予定通り移転した方が結局は都民の為になったのではないかという気がする。移転延期はデメリットの方が多いと思う。

延期のデメリット
(1) 豊洲の新市場はすでに建設済みで、移動しなくても空調や警備などで1日あたり約700万円かかる。東京都の試算が正しいとして半年で12億円の財政負担増になる。(電気、水道、光熱費と警備費などとなっているので、稼働しないならもっと安そう。)
(2) 移転しない場合の業者への補償金も(1)の維持費以上にかなりの費用がかかるのではないかと見込まれる。(仲卸業者で移転促進派の生田興克さんが、確か9/2のテレビ番組で、根拠になりそうな数値を言っていたが、どの番組かわからなくなった。)
(3)築地市場は80年経過し建物の老朽化や雨漏りも酷い。万が一移転しないという結論になった場合は、発がん性物質のアスベスト建材が使われ安全性、衛生面の不安を抱えた建物を引き続き使用することも大問題。
(4)11月7日に移転が行われないと環状2号線が、2020年のオリンピック・パラリンピックに間に合わない可能性が高い。

総括
移転延期は自分自身に対する踏み絵であり、小池都知事にとっては早速の剣ヶ峰になったと感じる。早ければ1月下旬の判断になると思うが、都民を納得させられなければ、これまで追い風だったものが一挙に向かい風となり、憎さ100倍でこれまで問題にされなかったお金の問題も蒸し返され追及されることになるだろう。



p.s.
 橋下氏が30日から31日にかけてツイッターに連続投稿したコメントは的を射ていると思う。
橋下氏、小池知事の築地市場問題「アピール延期なら失敗する」「こりゃ、まずい」

「延期で期待を最大限に膨らませた上で最終的に移転ということであれば政治的ダメージは計り知れない」










追記 2017/2/6
小池劇場や豊洲問題について、続きの記事をエントリーしていますので、よろしかったら読んでみて下さい。
豊洲移転問題の感想 ~9/25までの情報から~

公開履歴
2016/9/4 12:00 初回公開
2017/3/22 18:00 公開日付を変更して再度新着として公開、その後2016/9/4 12:00に公開日付を戻して公開し直した。




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Category: 政治
Published on: Sun,  04 2016 12:00
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築地市場移転延期 豊洲新市場 橋下氏コメント

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