仕事人内閣誕生と改憲・解散&民進代表選・細野離党&北朝鮮&森友学園事件

(1)「内閣改造で首相「安定した基盤」」(日経新聞 2017/8/3)
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 第3次安倍第3次改造内閣が3日夕、皇居での認証式を経て正式に発足した。外相に河野太郎前行政改革相、総務相に野田聖子元郵政相を充てた。首相は党三役を決めた臨時総務会で「新たな布陣で安定した基盤を構築し、政策を前に進めたい」と強調した。
 首相は内閣改造に先立って党役員人事に着手。3日午前の臨時総務会で新役員を決定した。党の主要派閥から重鎮を起用し、党内バランスや政権基盤の安定を狙った。(注1)<後略>
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(注1)「自民党四役、正式に決定 岸田氏は政策立案の要・政調会長に 第3次安倍第3次改造内閣、今夕発足」(産経ニュース 2017/8/3)
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 安倍晋三首相(自民党総裁)は3日午前、党本部で臨時総務会を開き、新たな党四役を正式に決定した。党運営を仕切る二階俊博幹事長を続投させて、処遇が注目された岸田文雄外相兼防衛相を政策立案の要となる政調会長に起用した。<中略>
 党役員人事は二階、岸田両氏に加え、今後の憲法改正論議で中心的な役割を担う高村正彦副総裁が続投し、党の意思決定機関を束ねる総務会長には竹下亘国対委員長が就任した。10月の愛媛3区と青森4区の衆院補欠選挙や次期衆院選を指揮する選対委員長には塩(しお)谷(のや)立(りゅう)元文部科学相が就いた。国会運営を仕切る国対委員長に森山裕(ひろし)前農林水産相、幹事長代行には首相に近い萩生田光一官房副長官を充てた。<後略>
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●良く考えられた人選だったと思う。これで一応は内閣支持率は下げ止まり、今週末の調査では横這いか多少の上昇(~5%(注4))は見込めるのではないだろうか?(JNNだけは下落の可能性もあるか?)

●従って今日時点で、安倍首相が2018/9月の総裁選までに内閣総辞職する可能性が50%、3期目突入が50%の五分五分(ハーフハーフ?)に戻したと私は推測している。

●ちなみに今回の改造内閣のメンツの結果を見て、2016/12/20のエントリーで書いた「安倍首相と会食を繰り返し政権の意向を聞き出して、(当然全部では無いが)それをテレビで明らかにしてくれる情報源として、私は(田崎氏を)非常に重宝している。」というコメントが、間違いではなかったと感じている。

追記 2017/8/5
(注4)
 この記事を書き始めた時は「5~10%」としていたのだが、公開直前に「~5%」に変えてしまった。競馬なんかと一緒で、やっぱり色々考えて変更したものより、直感で決めたものの方が正しいことが多い気がする。今回は10%も戻して欲しくないという思いもあって変えてしまった。まったくもって不甲斐ない、少し落ち込みながら反省中・・・
 安倍首相は、ほっと一安心といったところだろう。
改造内閣支持率35% 不支持率は47%」(毎日新聞 2017/8/4) ←9ポイント増
内閣支持率44%に上昇 8ポイント増、不支持と拮抗」(共同通信47NEWS 2017/8/4)
内閣支持率42%、3ポイント上昇 本社世論調査」(日経新聞 2017/8/4)



(2)「憲法改正「スケジュールありきではない」と自民党、国民の議論に期待」(産経ニュース 2017/8/3)
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 安倍晋三首相は内閣改造に伴う3日の記者会見で、自民党総裁として提案した憲法9条などの改正と2020年の施行に関して「議論を深めるべきだと一石を投じたが、スケジュールありきではない」と述べた。憲法改正の論議については「党主導(注2)で進めていってほしい。しっかりと議論し、国民や国会での議論が深まることを期待している」と語った。<後略>
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(注2)「自民役員、改憲に慎重発言「丁寧に議論」「一応の目標」」(朝日新聞 2017/8/3)
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<前略>
 岸田氏は憲法9条の改正について「党内で丁寧な議論を行うことが重要。丁寧な議論を続けることで国民の理解も進む」と述べ、慎重に議論を重ねるべきだとの考えを示した。
 首相が5月3日の憲法記念日に自衛隊を明記する改憲を提案した後も岸田氏は「今は9条の改正は考えない」と異論を唱えていたが、この日の会見では「私の考えは従来と変わっていないが、私の立場は、私の考えを実現することではなく、党内の活発な議論の環境を作って党の結論を出すことだ」と語った。
 首相が9条改正原案の取りまとめ役と見定める高村正彦副総裁は、役員会で首相に「総裁の5月3日の憲法発言は党内外で憲法論議を活性化させるのには良かったが、これからは党に任せて、内閣は経済第一でやって頂きたい」と求めたことを披露。首相は「当然です」と応じたという。
 その上で高村氏は、党の改憲案を提出する期限を首相が秋の臨時国会と区切ったことについて、「一応目標としては出せればいい」と述べる一方、「党内の雰囲気はもちろんだが、各党の考え方、国民の全体の雰囲気も見ながらだ。目標というのは絶対ではない」と語り、ずれ込む可能性があるとの考えを示した。
 二階俊博幹事長も「スケジュールはあまりゆっくりしているわけにいかないが、さりとて重大な問題だけに、そう急いでゴールを見いだすことはない。慎重の上にも慎重に、広く多くの国民のご意見を承る姿勢も大事にしていきたい」と述べた。
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●憲法改正スケジュールについては、来年の通常国会を大幅延長して発議する案は、ほぼ不可能になったと思う。安倍首相もそれは良く判っており、戦略を見直し長期戦を覚悟したと感じる。その結果が安倍首相の「スケジュールありきではない」と、党3役の「党内で丁寧な議論を行う」という発言に繋がっていると思う。しかしこれはより巧妙にそして慎重に、水面下で積極的に進めることを意味しており、今まで以上に注視して行かないと寝首を掻かれることになりそうだ。

●従って今日時点で、早期の解散総選挙は無いが年末か来年6月頃の解散の可能性を少しだけ頭において、今後の状況を注視してして行かなければならなくなったと感じている。(注5)考えなければならないポイントは、安倍首相が現状の改憲勢力2/3維持に拘らない戦略へと変更したのではないかという点だ。

追記 2017/8/5
(注5)コメント欄に、解散総選挙と改憲に関してコメントを追記しました。



(3)「代表選日程に異論続出=民進-結束力不足を露呈」(時事通信 2017/8/2)
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 民進党代表選の日程をめぐり、2日の党両院議員総会では執行部の提案に異論が続出した。最終的に拍手で了承されたものの、結束力の乏しさを露呈した。
 野田佳彦幹事長は21日告示、9月1日投開票の日程案を提示。新代表選出まで約1カ月かかるのは、党員・サポーター投票の準備に時間を要するからで、野田氏は「党内民主主義を貫く」として理解を求めた。<中略>
 野田氏は解散になれば代表選日程を前倒しすると説明したが、寺田学衆院議員は「のんきだ」と非難した。(2017/08/02-18:13)
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●最後まで野田幹事長の政治センスの無さが発揮されたようだ。「解散になれば代表選日程を前倒し」できるのなら、なぜ今それをしないのか全くもって理解できない・・・


(4)「民進・細野氏が離党を検討」(FNNビデオPost 2017/8/3)
※全文を転記させて頂きました。
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民進党の細野元環境相が、新党結成に向けて、民進党の離党を検討していることが、FNNの取材でわかった。
関係者によると、細野氏は、「受け皿を作らなければならない」として、21日告示される民進党の代表選挙を前に、新党結成に向けて、離党を検討していることを周辺に伝えたという。
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●細野氏はゆくゆくは国ファに合流することに成るのだろうか? まあそんなことはどうでも(?)良いとして、いよいよ民進党の分裂が現実味を増してきたと感じる。(2)の戦略をアシストし安倍首相を利することにならなければ良いが・・・


(5)「北にSLBM発射の兆し 米朝開戦へ緊迫の2週間が始まった」(日刊ゲンダイ 2017/8/3)
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<前略>
「今年も8月下旬から米韓合同軍事演習が実施される。(注3)この2週間を軸に空爆の検討を始めたようです。北朝鮮は儒教の験を担いで8月21日午前9時に6度目の核実験を強行するとの見方があり、翌22日は新月で闇夜になる。空爆するならこの22日でしょう。9月9日の建国記念日前に一発食らわせてやる、ということのようです」(軍事関係者)
<後略>
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(注3)「米空母2隻 再び朝鮮半島近海へ=韓国軍と合同訓練で北に圧力」(WoW! Korea 2017/8/2)
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【ソウル聯合ニュース】韓米両軍が今月中旬に朝鮮半島周辺で米原子力空母2隻と韓国軍による合同訓練を行う方向で検討中であることが分かった。韓国政府の消息筋が2日伝えた。<中略>
 訓練への参加が予想されている空母はロナルド・レーガンとカール・ビンソンで、この2隻は5月末と6月初めに朝鮮半島東の東海や近海で韓国と日本とそれぞれ合同訓練を行った。<後略>
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●カール・ビンソンは米国に帰還するという情報もあったが、結局は日本に残っていたようだ。ニミッツも西太平洋に居るはずで、日本近海に3隻の米空母が存在することになる。最新鋭空母のジェラルド・R・フォードまでお出ましなんてことも、無いとは言い切れない。8/22前後が最も注意しておかねばならない時期になるだろう。

●こんな状況で民進党は悠長に代表戦をやっている場合か、これが安倍政権の延命をアシストしやしないかなど、色々とマイナス思考なことを考えてしまう・・・


(6)「籠池容疑者「昭恵氏」の名前出し交渉」(FNNビデオPost 2017/8/3)
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学校法人森友学園に、国有地が格安で払い下げられた問題で、FNNが独自に入手した音声データから、籠池夫妻側が、安倍昭恵夫人の名前を出して、交渉していたことがわかった。<中略>
籠池泰典容疑者「なんや、きのう税務省から出たとたんに、安倍夫人から電話ありましたよ。『どうなりました?』って。『頑張ってください』って言ってはったけど。なんて答えたらいいんやろ? わからへんわ。どうしよ。そちらの案は?そちらの案は?」
安倍昭恵総理夫人の名前をちらつかせたが、この場で国側の特例は出なかった。
国の説明と異なる売却の実態について、3日午後、民進党は、財務省の担当者から説明を求める。 (関西テレビ)
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●北朝鮮問題がどう影響するか気にかかるが、それ以上に森友や加計など安倍政権の疑惑解明が長引き、国民がどうしようもないと諦めてしまうのが一番怖い。怒りを継続するのは思うよりもエネルギーが必要なのだ。そうならない為には、稲田氏や昭恵夫人の参考人招致など、野党は新しい燃料を投下し継続して追及していかなければならない。

●幸いなことに、安倍政権のいかがわしさを感じさせる菅官房長官や二階幹事長は残留、萩生田光一氏は幹事長代行へ横滑りとなっており、そう簡単に国民は森友や加計を忘れはしないだろうと感じる。



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