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51%の真実

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小池劇場のゆくえ9 ~小池劇場終幕、第2幕が無い事を祈る~

Category - 政治
 2016年7月の東京都知事選から始まった小池劇場が、思ったよりも早く(突然でも唐突でもない!)、1年3カ月で劇的な終幕を迎えることになった。

 【表1】と【表2】に、小池都知事の就任から今回の衆院選までの支持率の推移と、支持率に影響しそうなをトピックスを纏めてみた。

小池都知事支持率推移1

 都知事就任時から少しずつ落ちてきていたとはいえ、9月中旬はまだまだ高いと言える支持率を保っていたのに、国政に色気を見せるや否や9月下旬から支持率は一気に奈落の底に転げ落ちてしまった。

 以下の記事(1)に書かれている内容が直接の要因であるとは思うが、豊洲問題や五輪会場問題などで広げた風呂敷を上手に畳めなかったことや、都民ファーストと口では言いながらどうもおかしいと都民のみならず国民に不信感を持たれていたことが、間接的ではあるが要因としてはより大きいだろう。

 よって決して、不出馬を決定した小池都知事に失望したということでは無いと信じたい。小池都知事が都政を国政復帰の腰掛としか考えていないことが、今回の衆院選で白日の下に晒されもはや隠しようがなかったのだ。

(1)「ヒラリーと同じ轍を踏んでしまった小池百合子 敗因は「排除する」発言より別にあり、次こそ頂点を目指せ」(日経新聞 2017/10/27)
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 「緑のジャンヌダルク」がいつしか「緑のタヌキ」に変貌し、自滅してしまった――。
 「今度の選挙は政権選択選挙」と自ら宣言し、日本初の女性首相誕生かと内外で期待されながら、あの「排除発言」で大失速。
 政治家として、自身の東京の地盤も失うという大敗を喫し、怒り狂った都民によるリコール騒ぎも起こっている希望の党代表、東京都知事の小池百合子。<中略>
 最大の原因は、首相の安倍晋三を「権力の枢軸」と批判しておきながら、女性という弱者のイメージで売っておいて、一転して、「権力者」として自ら化けの皮を剥がし、政治家としても、一人の人間としても、有権者の厚い「信頼を失ったこと」だ。
 そのきっかけはいくつかある。一番に、衆院選不出馬だ。
 小池は初めから、衆院選に出馬するつもりはなかったと言われているが、それも果たしてそうだろうか。<中略>
 本人としては、最後まで衆院選出馬を念頭に入れていた節がある。
 断念したのは、海外のメディアから揶揄されてきたポピュリストゆえに、世論調査に敏感に反応したためだ。<中略>
 反対は覚悟していたものの、ある程度の支持を得ると見込んでいた小池にとって、大きな誤算だった。<中略>
 小池は、女性にとってこうしたバリバリの男社会の「不都合な真実」に可憐に立ち向かうマイノリティーとしての弱者のイメージを作り上げ、人気を博してきた。<中略>
 彼女は“日本の最強最古の男社会”からひどくいじめられながらも、怯まず反撃する「緑のジャンヌ・ダルク」として、強い支持を得てきたのだ。
 そのイメージをさらに強固にするかのように、「希望の党」設立時での記者会見上で登場したプロモーションビデオ<中略>
 問題はこのビデオを見た有権者が人気を気にして世論調査の結果を考慮し、批判に立ち向かうどころか結果的に不出馬を決定した小池に失望したということだ。
 既成政党を批判し、改革派を自負する一方で実は、「口だけ女番長」にすぎなく、全くの期待外れどころか、嘘つきタヌキというイメージを植えつけてしまった。<中略>
 初志貫徹し、小池が出馬していれば、小池劇場がどう展開、幕引きするか、かえって注目度は高まった可能性もある。<中略>
 敗因のもう1つは、挑戦者、弱者であるはずの小池が、「安倍一強」を批判しながらも、自身が「小池一強」を創り出すような戦略失敗に陥ったことだ。
 小池=権力者と、安倍=権力者と変わらず、改革どころか、小池も旧来の権力者と結局は、同じなんだというイメージを有権者に与えてしまった。<中略>
 改革派、挑戦者としての期待が大きかった分、憎悪のブーメランは大きく反発し、総スカンを食らうことになった。
 結局、政治家として、「大きな信頼を失ったこと」が小池の最大の致命傷となったのは否めない。<中略>
 もともとリーダーには、求められる資質が2つあると言われる。1つは、人の上に立てる「有能さ」。もう1つは「人間的な包容力(魅力)、温かさ」。<中略>
 小池の真の最大の敗因は、実はこうした「人間的包容力、温かさ」に欠けていたことだったとように思う。<中略>
 必要なのは、政治家以前の人となりの温かさと包容力だということを忘れず、元祖・チャレンジャーらしく今度こそ、再び頂点に挑んでほしいものだ――。
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 それにしても安倍内閣支持率の下落の時も感じたが、どんなに怪しい状況があってもその疑念が爆発して支持率を本当に大きく下落させるまでに、日本国民はどうしてこんなに長い時間がかかってしまうのだろう・・・

 前にも書いたと思うが、30歳を超えた人間はそんなに簡単に性格や本質が変わることは無いものだ。これから小池都知事が「人間的な包容力、温かさ」を身に着けられるとはとても思えない。

 また、小池都知事の「有能さ」は「風を読む能力」「マスメディアを利用して自分を演出する能力」に依って成り立っており、リーダーに求められる資質の本当の意味での「有能さ」は持ち合わせていないと思う。

 従って私は再び頂点に挑んで欲しいとはまったく思わない。小池劇場の第2幕が無い事を祈っている。


 ところで、今回の衆院選で「小池都知事は初めから、衆院選に出馬するつもりはなかった」のであろうか?

 私は以下の記事(2)にあるように、「政権交代が確実でない限り、都知事職は投げ出さない」というのが、小池都知事の考え方であったことは間違いないと思う。

 そして、小池都知事の国政進出計画はもともと二段構えで、2018年12月までに行われる衆院選で一定の勢力を得て、次の衆院選で自らが立候補して政権を奪う予定だったと思っている。

(2)「第48回総選挙「紙面総括」して見えてきた、小池百合子の瞬間風速 選挙翌日の朝日・産経の論調を比べ読み」(プチ鹿島 by 文春オンライン 2017/10/27)
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<前略>
 若狭氏について選挙後に次の記事があった。
「若狭氏明かした 百合子氏不出馬知っていたから『次の次』発言戦略的だった」(日刊スポーツ 10月24日)
 希望の党失速の原因の1つとなった「(小池氏の出馬は)次の次」発言について、
《私は小池さんが出馬しないのを知っていたから、戦略的に言った》
《公示直前に期待が一気にしぼむより、早めにクールダウンさせる必要があった》
 と若狭氏が“告白”しているのだ。
<中略>
 実は「小池氏は出馬するつもりだったのかどうか」については、今も新聞によって「説」は分かれている。
 選挙翌日(23日)の「産経」と「朝日」は対照的な解説をしていた。
 まず産経。
 民進党の前原誠司代表は10月5日の小池氏との会談まで「『小池は最終的に出馬を決断する』と信じ込んでいた」と書く。
<中略>
《 だが、小池はもっと打算的だった。「政権交代が確実でない限り、都知事職は投げ出さない」。側近らによると、これが一貫した小池の本音だったという。》
 政権交代が可能そうなら小池氏は出馬を考えていた、という産経の解説である。
 一方、同じ日の朝日はこう書く。
《小池氏の国政進出計画はもともと二段構えだった。まず、この衆院選で一定の勢力を得て、安倍晋三首相を退陣に追い込む。次に、自民党も巻き込んだ政界再編に乗り出し、次の衆院選で自らが立候補して政権を奪う――との構想だ。》
《公示前に、NHKの番組で政権をめざす時期をたずねられた若狭氏が「次の次(の衆院選)ぐらい」と答えたのは「本当のことを言ってしまった」(小池氏周辺)。この発言で小池氏が今回の衆院選を政権選択選挙と位置づけていないとの受け止めが広がった。小池氏は党代表、知事として崖っ縁に立たされた。》
<中略>
 前原氏・若狭氏の両者の認識も、産経・朝日の解説も、どちらも「合っている」のではないだろうか?
<後略>
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 つまり8月9月中旬までは【表3】の計画であったと思う。

【表3

安倍首相と小池都知事の戦略(重要マイルストーン&スケジュール予測) (注1) 2017/10/29まとめ 51%の真実 B4

年月

安倍首相(赤枠内は他の人に変る可能性あり)

小池都知事

20177

 

東京都議選

20179月~10

衆議院解散 総選挙

【希望の党立ち上げ】

【国政選挙第一弾】

20189

自民党総裁2期目任期満了(注2

総裁選

 

2019

7

参院選(第25回)

【国政選挙第二弾】

 

20207

 

東京都知事1期目任期満了(注3

都知事選

202079

東京オリンピック(7/248/9)・パラリンピック(8/259/6

2020年末~20219

衆議院解散 総選挙

(もしかしたら任期満了?)

【国政選挙第三弾】

【首相就任ターゲット】(注4

20219

自民党総裁3期目任期満了(注2

総裁選

 

20227

参院選(第26回)

【国政選挙第四弾】

 

20247

 

東京都知事2期目任期満了(注3

都知事選

(注1) 2017/7/4エントリーの表から改訂した

(注2) 安倍首相は2018/9月の総裁選で総裁3期目突入が90%

(注3) 小池都知事は1期満了で都知事を辞任する可能性が90%、オリンピック後の次期衆院選前が10%(合計100%)
     東京五輪を避けて例えば2019年4月に前倒す可能性があり、その場合は2期途中での辞任が100%(追記 2017/10/31)

(注4) 色気を出して【首相就任ターゲット】を201710月の衆院選に前倒してしまったのが運の尽きだった



 しかし、1年間の都知事としての成果が芳しく無く、これまで目先を変えることによって何とか都民の目を誤魔化して来たが、今後3年~4年も騙し続けられる自信と、広げた風呂敷をうまく畳み成果をあげる自信が無かったことが、小池都知事の風を読む目を曇らせてしまったのだと思う。

 また、安倍首相の内閣支持率が急落し、国民の不信感が高まっていたことも、判断を誤らせた要因だと思う。

 小池都知事が本当に「リセット」したかったのは、実は自分自身だったのではないだろうか?


 小池劇場のゆくえの最後(?)のエントリーを締めくくるにあたり、民進党と国民は瀕死の安倍総理を生き返らせるという過ちを犯してしまったが、小池都知事の国政復帰の芽を復活させてはならないと心から願っている。



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