51%の真実

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思いを受け継ぐ

 7/7に「永六輔」氏が満83歳で、7/12に「大橋巨泉」氏が満82歳で、そして8/21に「むのたけじ」氏が満101歳で亡くなられた。3人とも昨今の右傾化を憂い、2度と戦争をしてはならないと訴えていらした。

 亡くなられたことがニュースになった時にお悔みのコメントをしていなかったので、このエントリーで改めてお悔みを申し上げるとともに、「2度と戦争を起こさせないという思いを受け継ぐ」ことを宣言し、はなむけとしたい。

 永氏と大橋氏は小学校時代に戦争で学童疎開を経験している。むの氏は朝日新聞社勤務時に、中国・東南アジア特派員として戦争を経験したが、敗戦を機に「太平洋戦争の戦意高揚に関与した責任をとる」として退社している。

 いきなり話は飛んでしまうが、2015年における日本人の平均寿命は、男性が80.79歳、女性が87.05歳となった。戦後初となる1947年調査では、男性が50.06歳、女性が53.96歳だった。

 戦争を経験しその悲惨さを記憶に残している人たちは、殆どが80歳を超えている。その生々しい実体験(戦争の悲惨さ・平和の大切さ・憲法9条の理念の尊さ)を、今の若者に伝えられる時間はあと10年も残されていない。むの氏のように100歳まで語り継げる人は、ほとんどいないだろう。

 今、世界中が右傾化していることと、人間の平均寿命が80歳程度であることは、決して無関係ではないように感じる。悲惨な戦争の記憶も50年を過ぎた頃から薄れ始め、70年~80年で幻であったかのように霞がかかり、100年ではそんな事実は年表や書物の中にしか存在しないように扱われるのかもしれない。

 そして、昔の人たちよりも自分たちはうまくやれるくらいの認識で、人間は再び戦争を起こしてしまうのかもしれない。

 技術革新が目まぐるしいが、ITCや最先端技術を駆使して、戦争を経験し2度と戦争を起こしてはならないと決意した人たちの思いを、疑似体験できるような「思いを受け継ぐ」ための技術を生み出せないものだろうか。

 人間が飛躍的に成熟し、兵器などという言葉が過去のものになり、戦争が存在しない未来が少しでも早く来ることを私は望んでいる。

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Category: コーヒーブレイク
Published on: Fri,  09 2016 12:00
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